野球評論家の張本勲氏が14 日、TBS系情報番組「サンデーモーニング」にリモートで生出演。オープン戦で12球団トップの3本塁打をマークしている阪神のドラフト1位・佐藤輝明について、「力と素質は抜群ですけど、今のままじゃ、ちょっと難しいよ」と厳しい評価を口にした。
佐藤は12日の西武戦(甲子園)で開幕投手を務めることが決まった高橋光成の146キロ直球を逆方向の左中間に2試合連続アーチを放つなど、新人離れした長打力を発揮。ミート能力も高く開幕スタメンの可能性が高まっている。試合を視察した他球団のスコアラーも「佐藤は新人として見ていない。プロの球に対応するのにもう少し時間がかかると思ったが、変化球にも崩されることなくきっちり捉えている。マークしなければいけない打者だし、今の力であれば主軸になり得る」と警戒を口にする。
他の野球評論家も佐藤の実力を絶賛する中、張本氏の見方は違った。同番組内で、「今のままでは厳しい」と評価した理由について、「内角の球。アウトコースの球は、バッドは長い、腕は長いからしっかり届いて打つことができるけど。内角の速球、これはなかなか打ち方は難しい。今の打ち方じゃ、そこにどんどん攻められてくると思う。脇を締めて打たないといけない。芯に当たれば全部ファウルになる。ちょっと根っこで打つようなこの技術を身につけるのは大変だと思う」と分析した。
オープン戦は「餌巻き」の期間でもある。他球団は新戦力の打者に対してどのコース、球種が得意なのか結果を度返ししてデータを収集するため、内角を執拗に突くような配球はしない。張本氏が指摘する内角攻めにどう対応するか。現時点では測れないが、佐藤が公式戦でこの懸念を払拭できるかが注目される。
スポーツメディア「New Road」編集部
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