阪神のドラフト8位右腕・石井大智が連日の好投で「勝利の方程式」に組み込まれる可能性が出てきた。実戦で6試合連続無失点の好投。矢野燿大監督は春季キャンプ中に「一番目立っていた」と高く評価していた。藤川球児が昨季限りで現役引退し、能見篤史も戦力構想から外れてオリックスに移籍。投手陣の屋台骨を支えてきた両ベテランがチームを去ったが、彗星のごとく現れた右腕が救世主になるかもしれない。
石井大は初の高専卒プロ野球選手という異色の経歴を持つ。独立リーグ・高知で3年間プレーし、昨年のドラフト全体の支配下選手で最後となる74番目で指名された。145キロから球威十分の直球に加え、大きな武器は元西武の潮崎哲也を参考にしたというシンカーだ。オーバースローの投手でシンカーを投げるのは珍しいが、右打者の低めに食い込む軌道、左打者には逃げて落ちる軌道で空振りの山を築く。「初対戦の打者たちは見慣れない軌道なので戸惑うでしょう。マウンド度胸があるのもいい。物おじせずにどんどん内角を突ける。開幕1軍どころか、勝利の方程式として起用される可能性は十分にあります」。(スポーツ紙阪神担当記者)
ネット上では、阪神ファンから「新人王争いで佐藤のライバルは石井や!2人がそれぐらいの活躍をすれば優勝にグッと近づく」、「石井は下位指名だけど、プロに入ったら指名順位は関係ない。ドラフト9位で入団して首位打者を獲得した佐野恵太みたいなケースもあるし、頑張ってほしい」など激励のメッセージが。佐藤だけではない。ドラフト8位の若虎にも要注目だ。
スポーツメディア「New Road」編集部
読者の皆さまの心を揺さぶる、スポーツのさまざまな情報を発信しています!