サーフィンで東京五輪出場を目指すロシアの選手6人が、北方領土の国後島で合宿をしていることが明らかになった。ロシア・サーフィン連盟がSNSに合宿の様子を投稿している。その中で「この合宿を出発点として、祖国のサーフィンに適した場所を探していく」と記し、北方領土はロシア領との認識を示している。北方領土での合宿は初めてで、今月中旬まで約2週間予定されているという。
サーフィンは東京五輪で初めて正式競技となった。ただ、ロシアは組織的に検査データを改ざんしたドーピング問題で国として五輪に出場できず、この6選手は個人資格での出場を目指しているという。
ロシアが北方領土で合宿をしていることに対し、日本国内からは「不法入国と同じ。ロシアのサーフィン選手を日本に入国させるべきではない」と憤りの声が上がった。
だが、ロシアへの怒り以上に広がっているのは、日本への失望だ。インターネット上では「20数回に渡る安倍前総理とプーチン大統領の会談は何だったのか」、「日本に力がなく、ロシアに力がある。それだけのこと」、「ロシア側には挑発などの意図はなく、北方領土は他の地域と同じく自国内という認識なのだろう。おそらく、選手も多くのロシア国民も同様ではないか。無力感を感じる」などのコメントが並び、多くの賛同を得ている。
スポーツメディア「New Road」編集部
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