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◆下平監督 解任に「心残り」
横浜FCが下平隆宏監督の解任と、ユースの早川知伸コーチのトップチーム昇格を発表した。横浜FCは今シーズン8試合で1分け7敗で最下位に低迷。下平監督によると、きのう7日のホーム広島戦に0―3で敗戦後、フロントと話し合ってクラブを離れることが決まったという。
下平監督はクラブを通じ「今シーズンはJ1定着を目指し、トップ10入りを目標にしましたが、思うような結果を出せなかったことに強く責任を感じております。ただ、選手、スタッフとチーム一丸となり戦えたことは本当に誇りに思いますし、みんなには感謝の気持ちでいっぱいです。このクラブが好きになり愛着もありましたが、結果を出せずに、こういう形でクラブを離れるのは非常に心残りですが、これからも横浜FCというクラブが発展していくことを切に願っています」とコメントした。
柏レイソルやFC東京でプレーした下平監督は2004年の現役引退後、柏で指導者の道を歩んだ。2019年1月に横浜FCのヘッドコーチに就くと、5月に前監督が成績不振により解任となり、トップチームの監督に昇格する形で指揮を執った。チームを立て直し最終的にはJ2で2位に入って、J1に昇格。昨シーズンはクラブにとって13年ぶりとなるJ1で、18チーム中15位。新型コロナウイルス感染拡大により、J2降格がない異例のシーズンとなったが、本来なら残留圏内の順位だった。
限られた戦力を最大限に生かし、ベテランと若手を融合させたチームを作ってきた下平監督。ポゼッションサッカーでサポーターを楽しませる攻撃的なスタイルを目指したが、今シーズンは8試合で5得点。守備も22失点と安定しなかった。
◆サポーターからは評価と同情
成績不振で解任された形だが、下平監督を評価し同情する声が多い。サポーターからは「J1昇格の功労者であり、足りない戦力の中で考えて戦っていた。サポーターが望んでいるのは監督交代ではない」、「ディフェンスの中心選手が抜けたのに補強がないのは、あまりにもかわいそう。責任は監督ではなくフロントにある。フロントは補強ポイントを理解していない」。
他のクラブのサポーターからも「せっかく昨シーズンは魅力的なサッカーをしていたのに残念。目先のことではなく、クラブとしてのビジョンを持ってほしい」、「この戦力で昨シーズンJ1で戦えたのは下平監督の手腕。下平監督でも勝てないチームは誰が指揮しても勝てないと思う」、「下平監督なら、すぐに他のクラブから声がかかるはず。また監督をやってほしい」などの意見が並んだ。
今シーズンは下位4チームが自動降格となる厳しいシーズン。下平監督からバトンを引き継いだ早川新監督は、難しいかじ取りを迫られている。難局を乗り越えるには、フロントのバックアップが不可欠となる。
スポーツメディア「New Road」編集部
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