10日の巨人と広島の一戦はエース対決となった。巨人は菅野智之、広島は大瀬良大地。ともに今シーズンの開幕投手を務めている。

 

巨人・菅野は初回に2本の本塁打を許したものの、その後は立ち直って7回4安打2失点と、先発の役割を果たした。一方の広島・大瀬良は5回を除いて毎回ランナーを背負って104球を要したが、6回6安打無失点で今シーズン2勝目を挙げた。

 

試合は2-0で広島が勝利。数字を見るとエース同士の投手戦に映った一戦に、元巨人のエースで通算203勝を記録した堀内恒夫氏は「ものすごく楽しみにしていた。内容的には、まだまだだった」と評した。自身の公式ブログで「期待したエース対決」と題し、「変化球ピッチャーのようにスライダー、フォーク、たまにストレート。菅野のストレートは150キロ出ていないしね。2人とも、まだ調整のような体調的に60%くらいなんだろうなぁ」とつづった。

 

球界を代表する投手の対決だっただけに「顔で投げ合っている感じで、さすがの結果ではあるんだけど。なんだか寂しいというか物足りないというか、本格的なエース対決に早く戻ってほしいと思った」と今後に期待を寄せた。

 

一方、堀内氏が絶賛したのは、新人で守護神を任されている広島・栗林良吏。この日は9回を3人で抑えて、今シーズン4セーブ目をマークした。150キロを超える直球とコントロールの良さが特徴で、ここまで6試合に登板して、1点も許していない。計6イニングで被安打2、四死球1、奪三振8と安定感も抜群だ。

 

堀内氏は「栗林くん、このピッチャーはいいよ!度胸もあるし、スピードも150キロ出るし、コースにもきちっと投げられる。これで経験を積んでいけば、いい抑えになる」と評価した。

By New Road 編集部

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