ソフトバンクは10日、千賀滉大投手が「左足首の靱帯損傷」の診断を受けたことを発表した。今後の野球人生を見据えてじっくりリハビリに取り組むとみられ、今季中に1軍マウンドに復帰できないことを想定しなければいけないだろう。

 

 千賀は今季初登板となった6日の日本ハム戦(札幌ドーム)で6回途中まで3安打無失点の好投を続けていたが、61死の場面で渡辺諒の顔面付近を襲った打球を捕球した際、マウンド上で左足を捻った体勢で倒れると立ち上がれず、担架に乗せられて降板した。メディア報道によると千賀は久留米市内の病院で検査を受けた結果、「左足首の靱帯損傷」と診断されたという。

 

 右肩の不調で出遅れた東浜巨も2日のウエスタン・中日戦(タマホームスタジアム筑後)に登板した際、初回に投手強襲の打球が左足首を直撃。その場に倒れ込んだ。自力でベンチに下がったがそのまま降板し、戦線離脱している。千賀、東浜の両エースを欠く苦しい状況だが、それでも先発の頭数はそろっている。石川柊太、武田翔太、和田毅、高橋礼、笠谷俊介に加えて、ファームでも実績がある二保旭、大竹耕太郎、さらに日本ハムから移籍した新外国人のマルティネスも待機期間中で4月中旬に実戦で登板できる。

 

 「千賀の離脱は痛手だが、ソフトバンクの投手は他球団にいけばエースになれるタレントばかり。勝ち方も知っているし、優勝候補の大本命であることは変わらないでしょう」(スポーツ紙デスク)。

 

 千賀が離脱という想定外の状況で5年連続日本一に向け、名将・工藤公康監督の用兵術が注目される。

By New Road 編集部

スポーツメディア「New Road」編集部 読者の皆さまの心を揺さぶる、スポーツのさまざまな情報を発信しています!