まもなく競技開始となる東京2020オリンピック(以下、東京五輪)。恐らく、多くの方々がテレビなどで観戦することだろう。しかし競技数は33にも及ぶため、「どれを観戦しようか」と悩んでしまうかもしれない。サッカーや競泳、陸上競技といったメジャースポーツも良いが、これを機会に、これまで知らなかった競技に目を向けてみるのも面白いはず。そこで東京五輪で実施される競技種目から、あまり身近に観る機会のない競技にスポットを当て、競技ルールや見どころ、日本の出場選手などを紹介する。

今回取り上げるのは「アーチェリー」。小さな的に弓を当ててる競技であり、素人にもルールがわかりやすいだろう。しかし、ちょっとした雑念が大きなミスにつながるため、選手の集中力が見どころだ。

目次

アーチェリーの競技概要

アーチェリーは弓で矢を放ち、70m先にある的を狙う。的には点数が設定されており、高得点を得た方が勝者となる。得点は中心部にあるわずか12.2cmの円が最高となる10点。そして、中心から離れるにつれて点数が減っていく。70mという距離のため、普通なら的に届くよう弓を放つだけでも困難だろう。このことから、いかに選手の技術が高度なのかが分かるはずだ。

試合は1人で72射放ち、得点でトーナメントの対戦相手を決める。トーナメントは交互に射放ち、1マッチで6点先取すると1セット勝利。最終的に5セットまで戦い、それでも同点の場合はタイブレークを行う。なお、アーチェリーには個人戦と団体戦があり、団体戦は1チームで3名となる。

東京五輪|アーチェリーの競技スケジュール

女子個人ランキングラウンド

7/23(金)9:00-11:00

男子個人ランキングラウンド

7/23(金)13:00-15:00

混合団体1回戦

7/24(土)9:30-12:05

混合団体決勝ほか

7/24(土)14:15-17:25

女子団体1回戦

7/25(日)9:30-11:05

女子団体決勝ほか

7/25(日)13:45-17:25

男子団体1回戦

7/26(月)9:30-11:05

男子団体決勝ほか

7/26(月)13:45-17:25

男子個人1回戦・2回戦ほか

7/27(火)9:30-13:25

女子個人1回戦・2回戦ほか

7/27(火)16:00-19:55

男子個人1回戦・2回戦ほか

7/28(水)9:30-13:25

女子個人1回戦・2回戦ほか

7/28(水)16:00-18:40

男子個人1回戦・2回戦ほか

7/29(木)9:30-13:25

女子個人1回戦・2回戦ほか

7/29(木)16:00-18:40

女子個人3回戦

7/30(金)9:30-11:15

女子個人決勝ほか

7/30(金)14:45-17:20

男子個人3回戦

7/31(土)9:30-11:15

男子個人決勝ほか

7/31(土)14:45-17:20

東京五輪|アーチェリーの日本人出場選手

氏名

年齢

所属

過去の競技成績

古川高晴

36

近大職員

五輪5大会連続出場

早川漣

33

デンソーソリューション

12年ロンドン五輪団体銅、14年アジア大会団体銅

中村美樹

28

ハードオフ

世界室内選手権銀メダル

河田悠希

24

エディオン

14年、19年全日本選手権優勝

武藤弘樹

24

トヨタ自動車

14年ユース五輪個人6位、15年世界ユース選手権ジュニア部門(21歳以下)団体銅、18年のW杯団体で2位が2度

山内梓

22

近大職員

19年全日本学生個人選手権優勝

まとめ

70mも離れた場所にある小さな的を、弓で狙うアーチェリー。弓を射る瞬間は選手の集中力が高まり、見ている側にも緊張感が伝わってくるだろう。五輪に5大会連続で出場となる古川選手を筆頭に、注目選手が目白押しのアーチェリー。興味のある人は競技スケジュールを確認のうえ、ぜひ注目してみてほしい。

By New Road 編集部

スポーツメディア「New Road」編集部 読者の皆さまの心を揺さぶる、スポーツのさまざまな情報を発信しています!