2000年にシドニーで開催されたオリンピックで正式種目として採用されて以降、毎大会実施されているテコンドー。これから始まる東京2020大会でも実施されるが、実際に競技内容や出場選手について深く理解している方は少ないかもしれない。「足のボクシング」と呼ばれることもあるテコンドーだが、その競技内容やルール、そして東京五輪に出場する日本人選手についてご紹介しよう。
目次
テコンドーの競技概要
テコンドーには「キョルギ(組手)」の「プムセ(型)」があり、オリンピックではキョルギのみが行われる。キョルギは空手とキックボクシングをミックスしたようなフルコンタクト制の格闘技で、ダイナミックな蹴り技が繰り広げられるスポーツだ。
<ルール、勝利条件>
試合時間は2分×3ラウンド・インターバル1分。時間内に、技によってポイントを多く獲得した選手が勝利するポイント制だ。また、攻撃し倒れた相手が10カウント以内にファイティングポーズを取れない場合(KO)や、相手のセコンドが試合を中止させた(TKO)場合も勝利。3ラウンド終了時点で同点の場合は延長戦に進み、2点先取した選手が勝利となる。
ポイントは技の難易度によって異なる。1ポイントの胴部へのパンチから5ポイントの頭部回転蹴りなど高得点がつけられるため、試合終了間際の大逆転も期待できるだろう。防具に付いているセンサーにより、打撃の強さが観客にも分かるのも盛り上がるポイントだ。
<過去の日本人のメダル獲得>
2000年のシドニーオリンピック・女子-67kg級では、岡本依子選手が日本人初の銅メダルを獲得した。東京五輪では、日本人選手が20年ぶりのメダル獲得を目指す。
東京五輪|テコンドーの競技スケジュール
テコンドーの競技スケジュールは以下の通り、幕張メッセにて開催される。
- 7月24日(土)男子58kg級、女子49kg級
- 7月25日(日)男子68kg級、女子57kg級
- 7月26日(月)男子80kg級、女子67kg級
- 7月27日(火)男子80kg級、女子67kg級
東京五輪|テコンドーの日本人出場選手
<男子選手>
鈴木セルヒオ(すずきせるひお)|58キログラム級
- 年齢:1994年10月9日
- 所属:東京書籍
- 主な戦績:18年のジャカルタ・アジア大会銅メダル、17年から全日本選手権3連覇
鈴木リカルド(すずきりかるど)|68キログラム級
- 年齢:2000年4月27日
- 所属:大東大
- 主な戦績:2019年全日本選手権2位
<女子選手>
山田美諭(やまだみゆ)|49キログラム級
- 年齢:1993年12月13日
- 所属:城北信用金庫
- 主な戦績:18年のジャカルタ・アジア大会で銅メダル
濱田真由(はまだまゆ)|57キログラム級
- 年齢:1994年1月31日
- 所属:ミキハウス
- 主な戦績:12年ロンドン五輪5位、世界選手権13年2位・15年優勝
まとめ
これまでテコンドーを観戦したことがない方は多いかもしれない。しかし、選手たちの多彩でスピーディーな蹴り技、あるいは飛んだり宙を回ったりするような気迫ある試合を見れば、ひとたびテコンドーの魅力に引き込まれてしまうだろう。興味が沸いた方は、ぜひ東京五輪でテコンドーを観戦してみよう。
▼参考
AJTA全日本テコンドー協会
日本国際テコンドー協会
スポーツメディア「New Road」編集部
読者の皆さまの心を揺さぶる、スポーツのさまざまな情報を発信しています!