2024年1月にロングディスタンスのトライアスロンに転向してからというもの、毎日が新しい発見ばかりです。
やはりトライアスロンの起源とも言える距離に挑戦するともなると、今まで以上に自分というものに向き合う時間が増えてきました。
単純に速くなることだけが強さではない。
そんな世界にチャレンジできることを嬉しく思いますし、それ相応のキツさも覚悟しています。
しかし、過去の自分の戦績を振り返った時に、いつだって一番実力が向上していたのは心の底から自分がトライアスリートであるということを楽しんでいるときでした。
苦しい、辛いという印象があるトライアスロンで楽しむとは一体どういうことなのか。
今、新たなチャレンジを控えて、もう一度「スポーツを楽しむこと」とはなんなのか考えてみました。

その結果、スポーツに限らず、チャレンジをすること全般に言えるのが「楽しむことの重要性」なのではないかと思い当たりました。
今回はチャレンジをする際に現れる「楽しみ」を3つにまとめてみましたので、皆様にご紹介させていただきます。

 

目次

想像する

『人間は考える葦である。』
哲学者パスカルの言葉です。
自然界において葦のように弱い人間ですが、考えるという偉大な力を持っているという意味らしいです。

何事にもチャレンジする際は、それをやりきった自分の姿を想像するかと思います。
体重が〇〇kg減った。若く見られるようになった。健康診断の数値が改善した。大会で〇〇位になった。〇〇秒記録を更新した。…etc
”なりたい自分”があるからこそ、人はチャレンジするのだと私は思います。
だとしたら、なりたい自分を想像している時間ってメチャクチャ楽しくないですか?
「こうなったらどうしよう?」がポジティブに傾いている時って、一番楽しさを感じる時間だと思います。

目標は〇〇!そのために〇〇をやる!そうしたら理想の自分になれるはず!なれたらどうしよう!ワクワク

みたいな感じです。
何かをやり遂げるためには、まず最初に感じるこのパワーをいかに継続させられるかが重要になってきます。
スポーツに限らず、なにかにチャレンジをするうえで大事な楽しみの1つ目は「想像する楽しさ」です。

実践する

「頭でっかちになるな」
と私はよくコーチに言われたものですが、頭を使って想像をしただけでは、まだスタートラインに立っただけに過ぎません。
実際に行動に移さなければ、その想像から生まれた楽しさは無駄に終わってしまいます。

想像をすると自分のなりたい自分が見えてくるかと思います。
なりたい自分が見えてくれば、自然と今やるべきことも見えてくると思います。
スポーツであれば練習が始まるタイミングですね。
辛くて苦しい日々の始まりです。
上手くいくこともあるでしょう。成長が実感できて目標に確実に近づいていると感じる日もあるでしょう。
しかし、それ以上に上手くいかず、自分が前に進めているのかわからず不安になる日々のほうが多いかと思います。
スポーツなんて基本的にそんな日ばかりです。

そんな中でも目線を下げず、やるべきことを繰り返していくことができるかどうか。
酸いも甘いも自分に降りかかること全てを”楽しみ”として受け取ることができるかどうか。
2つ目の楽しみは「実践する楽しさ」です。

達成する

結局のところ夢は見るものじゃなくて叶えるものです。
私の尊敬する人がよく言う言葉です。

一番の楽しさはやっぱり夢を叶えたときなんじゃないですかね?
皆さんも今までの人生を振り返った時、浮かんでくる思い出の中に、一つくらいは何かを達成して喜んでいる思い出がありませんか?
でも、よく考えてみてください。
何かを達成することなんて、生きていてそう多くあることじゃ無いはずです。

なのに思い出を思い返した時に出てくるということは、想いを叶えるということは、それだけ強烈な楽しみとして頭の中に残っているのだと思います。
やはり人間誰しも、失敗するよりも成功するほうが好きに決まっています。
この楽しみがあるからこそ、辛い試練にもチャレンジすることができるのが人間だと思います。

3つ目の楽しみは「達成する楽しさ」です。

 

これだけ書きましたが、私もまだまだ道の途中です。
想像するだけで実践に移れないときもありますし、達成まで辿り着く前に挫折してしまうことも多々あります。
しかし、いちばん大事なのは、楽しいことも辛いことも全て含めて「楽しむ」ことだと思います。
チャレンジには困難がつきものです。
何度も挫折を選んできた私だからこそ、これだけは胸を張って言えますが、チャレンジの途中で感じる辛さなんて、目標に辿り着けなかった辛さに比べたら微々たるものです。

苦しみも辛さも喜びも楽しみも全て含めて「楽しい」と思えるようになることが、スポーツやチャレンジをするうえで、一番大事なことなんじゃないかなと、新たなチャレンジをする中で少し感じましたので皆様にご紹介させていただきました。

By 古山 大 (ふるやま たいし)

1995年4月28日生まれ、東京都出身。流通経済大学を卒業後は実業団チームに所属。2020年1月に独立し、プロトライアスロン選手として活動。株式会社セクダム所属。 <主な戦績> 2015年「日本学生トライアスロン選手権」優勝 2017年「日本U23トライアスロン選手権」優勝 2018年「アジアU23トライアスロン選手権」2位 2019年「茨城国体」3位、「日本選手権」11位 2021年「日本トライアスロン選手権」4位

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