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◆由規BC埼玉入団 背番号「18」
ヤクルトや楽天でプレーした由規(本名:佐藤由規)投手が、埼玉県熊谷市に拠点を置く独立リーグのルートインBCリーグ・埼玉武蔵ヒートベアーズに入団した。入団会見では「優勝を目指して埼玉、熊谷を熱くしたい」と意気込みを語った。背番号はエースナンバーの「18」に決まった。
◆日本人初の160キロ
2008年の高校生ドラフト1巡目でヤクルトから指名を受けた由規は、日本人選手で初めて、球速160キロを計測した。2010年には12勝を挙げるなど、プロ通算32勝を記録。しかし、楽天に所属していた昨シーズンは、右肩のけがに悩まされて1軍での登板がなく、オフに戦力外となっていた。
◆スタイル変更でNPB復帰へ
「難しいとは思うが、そのために現役の道を選んだ。けがもあって、今まで通りでは駄目かもしれないので、スタイルを変えていければ」。由規は優勝を置き土産に、NPBへの復帰を描いている。それを後押しする環境も整っている。埼玉の歴代監督やコーチは、NPB経験者ばかりだ。
◆歴代監督は3人全員元プロ野球選手
球団3人目の指揮官となる現在の角晃多監督は巨人で守護神を務めた角盈男氏の息子で、ロッテでプレーした。片山博視ヘッドコーチは元楽天の投手。今シーズンは西武ライオンズのファーム・育成グループ付の長田秀一郎氏が、埼玉の投手コーチとして派遣されることも、由規にとっては追い風となる。長田氏は西武やDeNAの投手だった。
◆2代目監督は通算75勝イケメン投手
2015年にBCリーグに加盟した埼玉の首脳陣には、これまで多くのNPB経験者が就任した。初代監督の星野おさむ氏は、阪神や近鉄などで内野手としてプレーした。ロッテの捕手だった袴田英利氏は2016年から2年間、ヘッドコーチを務めた。そして、2代目の監督は小林宏之氏。4度の2ケタ勝利をマークし、ロッテなどで通算75勝を挙げた。日本が初代チャンピオンとなったワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にも出場している。
その実績に加えて、女性ファンが多かった理由が端正な顔立ちと、モデルのようなスタイル。ロッテ時代にはプロ野球選手としては珍しかった茶髪のさらさらヘアーをなびかせたり、髪を編み上げた「コーンロウ」にしたりするなど、ファッションにもこだわっていた。
◆埼玉からNPB入りした選手も
埼玉は2019年のドラフトで、2人の選手が指名を受けている。2015年に中日から育成で指名された三ツ間卓也投手は支配下登録されて、昨シーズンまでの4年間で72試合に登板している。由規もBCリーグで輝きを取り戻せば、再びNPBのマウンドに立つことも夢ではない。
スポーツメディア「New Road」編集部
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