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◆沢村がレッドソックス合意間近
大リーグ公式サイトは、ロッテから海外FA権を行使してメジャー移籍を目指している沢村拓一投手が、レッドソックスと契約間近だと
伝えている。
◆日本人7人は全員投手
レッドソックスでは1999年の大家友和に始まり、過去に7人の選手がプレーしている。全員が投手で、ノーヒットノーラン達成や、ワールドシリーズ制覇をした選手もいる。
◎大家友和(1999~2001年)
1998年オフ、メジャー挑戦を認めた横浜を自由契約となり、レッドソックスとマイナー契約を結んだ。マイナーで結果を残して、7月19日のマーリンズ戦でメジャーデビュー。先発したものの、初回に4点を失い、2回に安打と四球を許したところで降板した。
シーズン最終登板となった10月1日のオリオールズ戦に2番手でマウンドに上がり、3回無失点の好投で初勝利を挙げた。2001年のシーズン途中にトレードでエクスポズ(現在のナショナルズ)に移籍するまで33試合に登板し、6勝13敗、防御率4.61だった。
◎野茂英雄(2001年)
メジャー7年目で5つ目の球団として1年契約。移籍初登板となった4月4日のオリオールズ戦に先発して、自身2度目のノーヒットノーランを達成した。電気系統のトラブルで試合開始が43分遅れるアクシデントがあった中、史上4人目となる両リーグでの快挙を成し遂げた。この年は33試合で、13勝10敗、防御率4.50。220奪三振でタイトルを獲得している。
◎松坂大輔(2007~2012年)
2006年オフに、ポスティング・システムを利用して西武から移籍。4月5日ロイヤルズ戦で7回6安打1失点と好投し、メジャー初登板で勝利を挙げた。メジャー1年目は、15勝12敗、防御率4.40だった。日本人で初めてワールドシリーズで先発して勝利投手にもなり、チームのシリーズ制覇に貢献した。
2年目の2008年には、野茂に次ぐ日本人2人目となる開幕投手を務めた。ローテーションの中心を担って、18勝3敗、防御率2.90と自己最高の成績を残した。2013年にメッツに移籍するまで6年間通算で、56勝43敗、防御率4.45だった。
◎岡島秀樹(2007~2011年)
日本ハムに所属していた2006年オフに、FA権を行使して移籍。メジャー1年目から中継ぎで66試合に登板。3勝2敗5セーブ、防御率2.22と必勝パターンに不可欠な存在として、ワールドチャンピオンに貢献した。オールスターにも出場した。
2010年まで4年連続で50試合以上に登板。再契約した2011年は安定感を欠いてメジャーに定着できなかったが、5年間で266試合に登板して17勝8敗、防御率3.09とブルペンを支えた。
◎斎藤隆(2009年)
クローザーも務めていたドジャースを離れて、1年契約を結んだ。シーズン序盤は期待に応えることができなかったが、中盤以降は安定した投球で主に8回を任された。最終成績は56試合で3勝3敗2セーブ、防御率2.43だった。
◎田沢純一(2009~2016年)
日本のプロ野球を経由せず、2008年12月に社会人野球の新日本石油ENEOSからメジャー契約した。開幕はマイナーで迎え、8月7日のヤンキース戦でメジャーデビュー。延長14回からマウンドに上がり、最初の打者だった松井秀喜をセンターライナーに打ち取った。しかし、後続に捕まって2点を失い、負け投手となった。2年目の2010年は右肘の手術を受けてリハビリでシーズン終了。2011年に復帰すると、2012年から登板機会が増えていった。
2013年は自己最多タイの71試合で、5勝4敗、防御率3.16とブルペンを支え、ワールドチャンピオンの一員となった。翌年も71試合に登板するなど、2016年まで通算302試合でマウンドに立った。
◎上原浩治(2013~2016年)
オリオールズ、レンジャーズを経て2012年オフに移籍。シーズン序盤は勝ちパターンの8回が役割だったが、クローザーの離脱によって6月下旬からは代役を務めた。そのままクローザーを譲ることなく、6年ぶりのワールドシリーズ制覇の原動力となった。このシーズンは73試合で4勝1敗、防御率1.09。所属した4年間で、230試合に登板して14勝13敗79セーブ、防御率2.19。2014年にはオールスターに出場した。
◆昨季最下位から巻き返しへ
正式契約すれば、レッドソックスでプレーする8人目の日本人選手となる沢村。昨シーズン、ア・リーグ東地区最下位に低迷したチームの救世主として期待されている。
スポーツメディア「New Road」編集部
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