足でボールを自在に操るサッカー選手。ピッチを離れると、指先を器用に使った特技を披露する選手がいる。まずは、アルビレックス新潟やセレッソ大阪でプレーし、フィンランドHJKヘルシンキに復帰したMF田中亜土夢。サッカー選手のイメージとはかけ離れた特技は「水墨画」。個展を開くほどの腕前だ。
田中が水墨画を始めたのは、フィンランドのHJKヘルシンキに所属していた2017年。結果が出ずに悩んでいた時、現地に住んでいる日本人画家と出会ったことがきっかけだった。気分転換を目的に始め「白と黒だけで表現するのが楽しい」とのめり込んでいった。愛犬のBARKなどをモデルに鮮やかな筆さばきを見せる。
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田中亜土夢公式Instagramより
湘南ベルマーレのMF山田直輝が持つ別の顔は「マジシャン」。中学の頃に始めたという腕前を、インスタグラム「やーまんマジック」で公開している。コインやトランプ、スティックを使ったテーブルマジックを中心に、涼しい顔で不思議な世界を演出している。動画では「明日使える」と銘打ち、マジックの種を公開していることも反響を呼ぶ理由の1つ。コメント欄には「普通にすげぇ」、「種明かしを見るのが楽しい」、「小学生の息子たちがやーまんマジックの虜です」と驚きや絶賛の声が並んでいる。
ゲームはゲームでもサッカーの試合ではなく、オンラインゲームで高い技術を披露するのはコンサドーレ札幌のMF駒井善成。切れ味鋭いドリブルを武器とし、GKとCB以外のポジションはどこでもこなすユーティリティープレーヤーはコントローラーも器用に扱う。長い移動時間も使って腕を磨き、「マリオカート」は有名チームに入るほど。チームのメンバーには日本代表もいるという。eスポーツの選手としても活躍する日がくるのだろうか。
足元だけでなく手元も器用な選手が多いサッカー界。世界的なプレーヤーでは、アルゼンチン代表のFWリオネル・メッシとポルトガル代表のFWクリスティアーノ・ロナウドはともに、卓球でも見事なラケットさばきを披露している。
スポーツメディア「New Road」編集部
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