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◆阪神ドラ1・佐藤輝が最多6本塁打
プロ野球はオープン戦の全日程が終了し、各部門のタイトルも決まった。オープン戦で最も注目された阪神のドラフト1位・佐藤輝明は本塁打6本を放ち、本塁打王に輝いた。首位打者のタイトルは打率.400で楽天の島内宏明が獲得した。
オープン戦で好調だった選手は、シーズンでも同じように活躍できるのか。昨シーズンの打率上位3選手の成績を見てみる。タイトルを手にした阪神の大山悠輔は11試合に出場し、打率.378をマークした。本塁打も3本記録している。シーズンでは116試合で打率.288、本塁打28、打点85。チームの主軸を務め、プロ4年目で打撃3部門全てが自己最高の成績となった。
打率.375で2位に入ったロッテの福田秀平は、オープン戦とは対照的なシーズンとなった。ソフトバンクから移籍した1年目、主力として期待されながら、62試合の出場にとどまり、打率.216、本塁打5、打点19。期待されていた足でも存在感を見せることができず、8回試みた盗塁は3回しか成功しなかった。オープン戦では9試合で3盗塁を記録しただけに、打撃だけでなく足でも期待を裏切る形となった。
3位は打率.367で西武の山川穂高。本塁打も3本マークし、シーズンでは3年連続本塁打王が期待されていた。しかし、打撃不振にけがも重なり、102試合で打率.205、本塁打24、打点73と不本意なシーズンとなった。
◆昨季OP戦好成績の投手も明暗
投手では昨年、オープン戦の防御率トップはロッテの種市篤暉だった。2試合で9回を投げて1失点。開幕ローテーションの座をつかみ、7月にプロ初完封を記録するなど、7月までに3勝1敗、防御率2.20の好成績を残した。飛躍の1年になるとみられたが、8月1日の楽天戦で6回途中8失点でKOされ、その後に右ひじの故障で戦線離脱。そのままシーズンを終えた。
2位は防御率1.38でヤクルトの小川泰弘。前の年は5勝12敗で、プロ7年目で勝ち星は自己最少、敗戦数は最も多かった。巻き返しを期すシーズンでオープン戦は好調だった。シーズンでは10勝8敗と5年ぶりの2ケタ勝利をマーク。ただ、防御率は4.61と自己ワーストに終わり、納得のいく1年とはならなかった。
3位に入ったのは、防御率1.59だった巨人の菅野智之。抜群の安定感はシーズンでも変わらず、球団記録に並ぶ開幕13連勝。10月13日の広島戦で連勝はストップしたが、14勝2敗、防御率1.97でリーグ優勝の原動力となった。
今シーズンのオープン戦では、広島の大瀬良大地とロッテの二木康太の2人が3試合に登板して、無失点で防御率0.00だった。3位に入ったソフトバンクの武田翔太は防御率0.60。3投手ともに、オープン戦の調子を維持し、ローテーションの中心として期待されている。
スポーツメディア「New Road」編集部
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