日本の名球会入りの資格は打者が通算2000安打、投手は200勝または250セーブとされている。
シーズンの試合数に違いはあるが、メジャーリーグの殿堂入りの目安は、打者が通算3000安打、500本塁打、投手は300勝とより高いハードルが課されている。今シーズン、その偉業達成が期待されている選手や、節目の記録に到達しそうな選手を見ていきたい。
目次
【ミゲル・カブレラ(タイガース)】
☆通算3000安打(史上32人) 残り134
☆通算500本塁打(史上27人) 残り13
2011年から3年連続で首位打者に輝き、本塁打王と打点王も2回ずつ獲得。2012年には45年ぶりとなる三冠王となった。確実性と長打力を兼ねそろえる強打者。4月で38歳となる年齢は不安視されているが、2019年は139安打、12本塁打を記録。今シーズンでの大台突破は十分に期待できる。
3000本安打は2018年に、アルバート・プホルス(エンゼルス)が達成。2017年にエイドリアン・ベルトレ(当時レンジャーズ)が、2016年にはイチロー(当時マーリンズ)が到達している。
一方、投手の300勝は、2009年のランディ・ジョンソン(当時ジャイアンツ)が史上24人目の快挙を成し遂げてから、11年間達成者が出ていない。当時、「ランディが最後の300勝投手」と言われるほど難しい記録となっている。現役投手で通算200勝を超えているのは、226勝のジャスティン・バーランダーとザック・グリンキー(ともにアストロズ)の2人。ただ、バーランダーは去年10月にトミー・ジョン手術を受け、復帰予定は39歳で迎える来シーズンとなる。
【マックス・シャーザー(ナショナルズ)】
☆通算200勝(史上118人) 残り25勝
☆通算3000奪三振(史上18人) 残り216
2019年まで10年連続2ケタ勝利をマークし、その間に最多勝4度。奪三振は2012年から8年連続200個を上回り、3年連続で奪三振王に輝いた2018年には驚異の300を記録した。今シーズン中の通算200勝と3000奪三振到達は簡単ではないが、現役屈指の右腕ならと期待される。
【ジョン・レスター(今シーズン所属先未定)】
☆通算200勝(史上118人) 残り7
☆通算2500奪三振(史上39人) 残り103
2018年には18勝を挙げて最多勝に輝くなど、メジャー15年で12回の2ケタ勝利をマーク。奪三振は200を超えたシーズンは過去4回で、2019年は165だった。現在FAだが、所属先が決まれば、いずれの節目にも到達可能だ。
【クレイグ・キンブレル(カブス)】
☆通算400セーブ(史上6人) 残り52
2018年に史上最年少の29歳11カ月で通算300セーブを達成。昨シーズンは新型コロナウイルスの影響による試合数減少に不振が重なり、2ケタセーブの記録は9年連続で途絶えた。しかし、これまで最多セーブを4回獲得し、2013年には50セーブを記録した。今シーズンの達成は難しいが、史上7人目の快挙へ、少しでも数字を積み重ねたい。
【アロルディス・チャップマン(ヤンキース)】
☆通算300セーブ(史上30人) 残り24
人類最速169キロを誇る左腕は2019年まで10年連続で2ケタ奪三振をマーク。昨シーズンは新型コロナに感染したこともあり、わずか3セーブに終わったが、今シーズンは離脱がなければ節目の記録達成は問題ないだろう。
スポーツメディア「New Road」編集部
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