3月31日の中日戦(バンテリンドーム)に移籍後初登板した巨人・井納翔一がプロ最短の1回0/3、4失点KO。試合後に2軍降格が決まった。
右腕の背信投球に、原辰徳監督の表情は険しいままだった。初回に3点の援護を受けてマウンドに上がった井納だが、大島洋平、阿部寿樹に連打を浴びて無死二、三塁のピンチを作ると、高橋周平に2点右前適時打。続くビシエドには右前へ運ばれて4連打と歯止めが利かない。平田良介は遊ゴロ併殺に仕留めたが、三塁走者が生還して同点に追いつかれた。
続く2回も不安定なままだった。先頭の木下拓哉に左中間へ二塁打を許し、無死二塁となったところで原監督がベンチを出て、投手交代を告げた。決め球がことごとく甘く入り、痛打を浴びる投球で立ち直りの兆しがないと判断したのだろう。序盤の大量失点が響き、チームも今季初黒星を喫した。
DeNAから昨オフにFAで加入した右腕には大きな期待が欠けられた一方で、懐疑的な見方もあった。スポーツ紙の遊軍記者は「DeNAで近年は先発ローテに定着できず、18年から投球回数が3年連続で100イニングに到達していない投手です。今年で35歳という年齢を考えても多くを期待できないでしょう」と分析している。
DeNAファンからは「メッタ打ちを食らったかと思えば、次の登板で凄い投球を投球するのが井納。不安定なのは巨人も分かっていたでしょう」、「1試合で2軍降格はさすがに厳しいかな。井納は球自体はいいけど、好不調の波が激しいからシーズンのトータルで見ないとかわいそう」と同情の声が少なくなかった。
スポーツメディア「New Road」編集部
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