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◆大久保 8戦5得点

今シーズン15年ぶりにセレッソ大阪に復帰し、ここまで8試合全てで先発して5得点と好調な大久保嘉人のあるプレーが、サッカーの国スペインでも話題となっている。

 

スペインでも取り上げられたのは、2日のセレッソとサガン鳥栖の一戦で鳥栖のDFファン・ソッコがイエローカードを受けた場面だ。後半10分、右サイドでボールを持ったファン・ソッコは、大久保に激しくプレスをかけられ、GKにバックパスをした。その際にファン・ソッコが背後から大久保に向かって右足を蹴り上げるジェスチャーをすると、大久保は左太ももを痛がった様子で転倒し、主審にファウルのアピールをした。ファン・ソッコは後半32分に、セレッソのMF清武弘嗣を転倒させ、2枚目のイエローカードで退場処分となった。試合はセレッソが1ー0で勝利している。

 

この大久保が倒れたシーンについて、スペインのメディアは「相手の足がかすりもしていないのに、ピッチに倒れて悶えている」、「日本で何が起こったのか。これはサッカー界の惨劇。こうした問題の対策を講じなければならない」と厳しく批判した。

 

日本ではJリーグの1つのプレーを報道するスペインのメディアに対し、「大久保が元マジョルカの選手というだけで報道するとは、スペインのサッカー熱はすごい。日本はサッカー番組がどんどん減っているのに」と驚きの声が上がった。

 

◆ファウル誘発するプレーに賛否

また、このプレーに対しては賛否両論が起こった。インターネット上では「日本人は基本的に汚いプレーを好まないが、南米やイタリアなどでは、したたかで賢いプレーと捉えられる。世界的に見たら、大久保のような選手は珍しくない」、「倒れ込んだ大久保に問題はあるが、後ろから蹴るジェスチャーをしたファン・ソッコの行為もいい気分はしない」と大久保に理解を示す意見があった。

 

一方で、「大久保は演技派だから。ゴール前の嗅覚は認めるが、子どもたちには見せたくない」、「サッカーに限らずスポーツは“だまし合い”が常に行われている。大久保選手もDFとの駆け引きで隙を逃さないから、ここまでの得点を重ねられてきたはず。チームに貢献したという正当性を示すことはできるが、サポーターに恥じないプレーをしてほしい」などの声も上がっていた。

 

現在、得点ランキングトップまで1点差に迫る5得点をマークしている大久保。現在3位と好位置につけるチームの原動力となり、前人未到のJ1通算200ゴールまで、あと10まで近づいている。

By New Road 編集部

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