ツアー初優勝は完全優勝だった。タイ出身の21歳、パティ・タバタナキットが、カリフォルニア州で行われた米国女子メジャー「ANAインスピレーション」を制した。

 

2位に5打差をつけてスタートした最終日、ボギーはなく、1イーグル、2バーディーの68で回り、猛追したニュージーランドのリディア・コを2打差で振り切った。通算18アンダー。4日間全てで首位を守った。

 

タバタナキットは子どもの頃、タイガー・ウッズに憧れてゴルフを始めたという。力強いショットに加えて正確なアプローチも見せ、安定感が抜群だった。チップインイーグルを決めたパー5の2番ホールは、強さの象徴ともいえる。

 

ゴルフ専門雑誌の記者は「東京オリンピックで有力な金メダル候補になるのは間違いない。技術の高さはもちろんだが、4日間高いパフォーマンスを維持できる安定感や、2位に猛追されても乱れない精神的な強さを見ると、今の日本人選手より1つ2つレベルが違う」と話す。さらに、「勢いに乗って2勝目を挙げれば、自信を深めて強さが増すだろう。今年だけでツアー2勝、3勝と優勝を重ねる力は十分にある」と続けた。

 

日本勢のトップは4アンダーだった河本結の28位。笹生優花はイーブンパーの50位、畑岡奈紗は4オーバーの67位で終えた。渋野日向子、原英莉花、上原彩子、野村敏京は予選落ちとなっている。

By New Road 編集部

スポーツメディア「New Road」編集部 読者の皆さまの心を揺さぶる、スポーツのさまざまな情報を発信しています!