ソフトバンクにとっては、手放しで喜べない白星だった。エース・千賀滉大が復帰登板した6日の日本ハム戦(札幌ドーム)で5回2/3を投げて3安打無失点の快投で白星。チームの連敗を5で止めたが、アクシデントに見舞われた。6回1死で渡辺諒のライナーを捕球した際、左足首をひねった。その場にうずくまったまま立ち上がれない。首脳陣やチームメートが駆け寄り、担架で運ばれる事態に球場が騒然となった。
メディア報道によると、千賀は札幌市内の病院で精密検査を受けた結果、捻挫と判明。球団を通じ、「アクシデントがありましたが、今日はとにかくチームが勝てて良かったです。先制してもらい楽にマウンドにあがることができました。今後の予定はまだ分かりませんが、またすぐに登板し、チームの勝利に貢献できるようにしたいです」とコメントを発表したという。
ソフトバンクの担当記者は「自分のケガの状態で頭がいっぱいのはずなのに、チームが勝てて良かったですと発言するのは凄いこと。エースの生き様を感じました」と驚きの声が。ネット上でも、「千賀さんの言葉に涙が出ました。気丈に振舞っているけど、不安なはず。チームメートに思いは伝わっていると思います」、「しっかりコメントしてくれたことに驚いた。普通だったら故障したショックで何も話せないよ。捻挫と言っても長引く可能性がある。焦らずゆっくり治してほしい」など激励のメッセージが多く寄せられた。
スポーツメディア「New Road」編集部
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