衝撃の一撃に球場がどよめいた。阪神のドラフト1位・佐藤輝明内野手が9日のDeNA戦で3点リードの6回に先頭打者で横浜スタジアムの右中間場外へ消える3号ソロ。国吉佑樹のカットボールを振り抜くと、本塁打を確信した佐藤輝は打球の行方を見守る会心の打球だった。
12試合出場で打率.163、2本塁打、4打点とこの試合まで調子が上がらなかったが、1日の広島戦(マツダ)以来7試合ぶり、24打席ぶりの一発で打線に火をつけた。この回一気に6得点で一気に突き放した。
ただ、この一撃以上に、大きかったのが右翼の守備で見せた「美技」だった。3回1死満塁で4番・佐野恵太のライナー性の打球をスライディングキャッチすると素早く二塁へワンバウンド送球。三塁走者の浜口遥大は飛び出していたためタッチアップすることができず。藤浪はこの回を無失点で切り抜けた。
近大では三塁が本職の佐藤輝だが、阪神入団後は4番の大山悠輔が三塁の定位置にいるため、外野に。オープン戦では左翼が多く、シーズンに入ると右翼で起用されているが慣れない守備位置にもかかわらず、好守が目立つ。阪神ファンからは「一歩間違えたら走者一掃で同点にされる所だった。このプレーは非常に大きい。ホームランと同じ位、価値があると思う」、「浜口のボーンヘッドにも助けられたが、佐藤の活躍は場外弾だけではない。このファインプレーも勝負の分岐点になる美技だった」とネット上で称賛のコメントが相次いだ。
スポーツメディア「New Road」編集部
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