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◆菅野2年ぶりの屈辱
巨人の菅野智之が広島戦に先発し、初回に2本の本塁打を許して負け投手となった。スポーツ紙によると、菅野が1イニングで2被弾するのは、2019年5月15日の阪神戦以来、2年ぶりだという。
菅野は3月26日のDeNA戦で、4年連続となる開幕投手を務めた。6回8安打3失点で勝敗は付かなかったが、登板後に足の違和感を訴えて登録抹消された。予定していた登板を一度飛ばして臨んだ広島戦で、菊池涼介先頭打者本塁打を浴びると、2アウト後に4番の鈴木誠也にもソロを許した。
菅野は2回以降立ち直って、7回2失点。先発投手としての役割を果たしたが、打線の援護がなく今シーズン初黒星を喫した。原辰徳監督は菅野について「初回に一発は食らいましたけど、粘りも出てきたし、いい感じだと思います」と一定の評価。無得点に終わった打線には「最後の詰めの部分でしょうね。あと1本というところが一番問題ではあるけれども、だいぶ動き始めましたよ」とコメントした。
巨人ファンからは「菅野よりも打線が問題。エースが投げる試合で1点も取れないとは。2回も6回もノーアウト一、二塁から無得点。簡単にフライを打ち上げてランナーを進めることさえできないバッターが多すぎる」と菅野を擁護する声や、「菅野は2失点にまとめたが、いきなり2点のビハインドは苦しい」、「他の先発投手なら及第点だろうが、菅野のキャリアや年俸を考えると物足りない」といった叱咤激励があった。
◆広島ファンからも「困る」
菅野は昨シーズンまで1360イニングを投げて、許した本塁打は96本。14イニングに1本しか打たれていない計算となり、この日のように7回で降板すれば、2試合に1本しか被弾していないことになる。
ところが、1イニングに2被弾。広島ファンからも「菅野本来のボールのキレや威圧感がなかった。体が重そうに見えた」、「オフにメジャー移籍が叶わなかった影響なのか。この投球が続くようでは、今シーズン終了後はメジャーの評価が下がっていそう」と心配する声が上がった。
そして、「菅野はセ・リーグナンバーワン投手。もっと圧倒的な投球を見せてもらわないと困る。打倒・菅野を掲げる他球団との対決が盛り上がらない」、「セ・リーグで一番の投手がこの姿では、今シーズンもパ・リーグのファンから、セ・リーグの投手がパ・リーグにきたら通用しないと大きな顔をされてしまう」と話す人もいた。
セ・リーグを代表する右腕に注目や期待をしているのは、巨人ファンだけではない。
スポーツメディア「New Road」編集部
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