海外男子メジャーのマスターズは11日に最終ラウンドが行われ、松山英樹が通算10アンダーで悲願のメジャー初制覇を果たした。

 

 4打差リードの単独トップから出た松山は、出だしの1番パー4はティーショットを右に曲げてボギーとしたが、2番パー5でバンカーからの第3打目を寄せてバーディを奪う。

 

8番パー5もバーディと、前半を2アンダーで折り返すと、12番パー3はティーショットを奥のバンカーに入れてボギーとしたが、13番パー5でバーディ。15番パー5は第2打目がグリーン奥の池に入りボギー、16番パー33パットのボギーと苦しい展開になったが大崩れせずに踏ん張った。

 

18番はボギーとしたが、トータル4バーディ、5ボギーの1オーバーの「73」で逃げ切り、快挙を達成した。

 

 松山はマスターズ覇者に贈られるグリーンジャケットに袖を通す初のアジア人選手に。また、樋口久子、井戸木鴻樹、渋野日向子に次ぐ、海外メジャー大会を制した4人目の日本人選手となった。マスターズ前週に開催されたオーガスタ・ナショナル女子アマで梶谷翼が優勝と、2週連続で日本人選手がゴルフの聖地で頂点に立った。

 

 アジア人初のマスターズ制覇に、隣国の韓国でも「松山は良い選手。今回は素晴らしいゴルフを見せてくれた。おめでとう」、「重圧をはねのけて優勝したことに大きな価値がある。今まで優勝が近くて遠かった。これから彼の黄金時代が来る可能性がある」など称賛や賛辞のコメントが。

 

また、マスターズに出場した韓国のキム・シウーが2日目に自らのプレーに腹を立て、ラウンド中にパターをたたき壊したことに言及する声が。「メンタルをコントロールできなければ一流の選手になれない。松山を見習ってほしい」、「パターに八つ当たりしているようではマスターズの頂点は届かない。技術だけでなく心も大事なのだから。松山の優勝を刺激にしてほしい」などの指摘も見られた。

By New Road 編集部

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