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◆松山は終身出場権獲得
日本のゴルフファンにとどまらず、多くの人が松山英樹のメジャー初制覇の余韻に浸っている。マスターズを制した松山は賞金207万ドル(約2億2630万円)と、来年以降の永続的なマスターズ出場権を手にした。マスターズを含めメジャー4大大会とされる「全米オープン」、「全英オープン」、「全米プロ」の3つの大会には、5年間の出場権を得た。
翌年のマスターズ出場権を獲得するには条件がある。ダスティン・ジョンソンやタイガー・ウッズ、松山ら歴代大会優勝者の「終身出場権」の他に、先に示した3つのメジャー大会で優勝すれば、マスターズに5年間招待される。また、第5のメジャー大会と呼ばれる「ザ・プレーヤーズ選手権」を制すれば、3年間の出場枠が与えられる。
翌年1年間の出場権を手にする条件は、「マスターズで12位以内」に入ることだ。今大会で見ると通算2アンダーの12位タイが6人いるので、この条件を満たすのは17人ということになる。そして、その12位タイに名前を連ねる1人、キム・シウーが慣例通り出場権を得られるのか注目されている。
キムは松山と同じ6位タイで終えた2日目、アプローチやパッティングが思い通りにいかない自身に苛立ちをあらわにし、後半の15番でパターをへし折った。残りの3ホールは3番ウッドをパターの代わりに使い「14番と15番でイライラしていた。わざと壊そうとしたのではなく、壊れてしまった」と釈明している。
アメリカメディアは、この行為を動画で伝え、アメリカや日本、韓国でも批判の対象となっている。キムが来年のマスターズ出場権を得たことに、韓国では「一時は優勝争いをして見せ場をつくった。来年に期待したい」という声が上がる一方、「プロスポーツ選手は結果だけでなく、子どもたちの見本にならないといけない。来年、無条件で出場してもいいのだろうか」との意見も出ている。
◆条件満たすキム・シウーに出場権は
紳士のスポーツと言われているゴルフ。その最高峰ともいえる歴史ある大会で見せた“非紳士的マナー”。大会運営側は、どのような判断を下すのか注目される。
スポーツメディア「New Road」編集部
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