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◆マスターズ視聴率12.1% 過去最高更新
歴史的快挙は視聴率も歴史的数字となった。松山英樹が日本人初の優勝を果たしたマスターズの視聴率(12日午前5時~8時20分)が、関東地区で12.1%だったと複数のメディアが伝えている。
TBSは1976年からマスターズの中継を続けているが、これまで最高だった2009年の9.2%を大幅に更新した。このときは、片山晋呉が4位に入っている。調査はビデオリサーチによるもので、松山が優勝を決めた時間帯の瞬間最高視聴率は17.7%を記録したという。平日の早朝では異例の数字となった。
この追い風を受けて、マスターズの後に放送された情報番組「ラヴィット!」は過去最高となる視聴率5.6%だった。3月29日に放送が始まり、初回は2.7%で、以降は2%台と低迷。今月は1.1%の日もあっただけに、驚異的な数字といえる。
ただ、「ラヴィット!」の視聴率は開始予定時間だった午前8時20分間からの数字。実際はマスターズが約30分延長され、番組開始が午前8時50分だったことから、インターネット上では「マスターズの30分の効果で視聴率が上がっただけのような気がする」、「そのままマスターズの振り返りや特集を番組で展開してほしかったし、そうすれば視聴率はもっとよかったのではないか」などのコメントが投稿された。
◆ニュース扱わない情報番組
「ラヴィット!」のチーフプロデューサーは番組開始前、コンセプトを「一流のプロが提案するライフスタイルを通じて、暮らしが10倍楽しくなる」と説明している。そして「ニュースやワイドショーを一切扱わない」と方針を示している。
今回も、マスターズの話題に触れたのは番組冒頭の1分程度だけ。すぐにスイーツの特集に入るなど、番組の方針はぶれていなかった。松山英樹やゴルフに関連した情報を盛り込む選択肢もある中、マスターズを引っ張ることはなかった。
情報番組激戦の時間帯で苦戦が続くTBS。日本人初のマスターズ制覇という追い風や他力に頼らず、視聴者を増やし、満足させる決意の表れなのだろうか。
スポーツメディア「New Road」編集部
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