◆31イニング連続無得点
ホームベースが遠い。広島は15日の阪神戦に0-4で敗れ、3試合連続無得点。続いていた無得点のイニングは31まで延びた。
散発4安打での敗戦に佐々岡真司監督は「なかなかヒットが出ないから策も取れない」と肩を落とした。前日も“天敵”西勇輝に8回無失点に封じられるなど、阪神に完封負け。試合後に「毎回、同じやられ方をしている。良い投手から、なかなか打てない中で、失投でもない限り、こういう形になってしまう」と嘆いている。
深刻な打線の状況にうなだれ、選手の復調を信じたい気持ちはファンも同じ。ただ、佐々岡監督のコメントには失望や怒りの声が上がっている。広島ファンからは「毎回同じにならないようにするのが、監督やコーチの仕事ではないのか。試合中の作戦や選手起用に工夫や策が感じられない」、「強いチームはヒットなしで得点している。相手があることなので負けるのは仕方ないが、首脳陣のコメントを聞くと、試合に負けた寂しさや悔しさが倍増する」などの意見が出ている。
首脳陣やファンにとって、さらに頭が痛いのはエース・大瀬良大地の離脱だ。スポーツ紙の報道によると、下半身のコンディション不良だという。今シーズンは開幕投手を務め、ここまで3試合で2勝0敗、防御率0.89と抜群の安定感を見せている。チーム得点が最下位・中日の次に少ない47と打線の調子が上がらない中、勝率5割を維持できているのは、投手陣の力が大きい。
大瀬良は中6日で、きょう16日の中日戦に先発するとみられていたが、チームは代役を立てることになる。大瀬良を欠く間、首脳陣はファンが納得する策を講じ、勝利を重ねることができるのか。エース不在でチーム力が問われる。
スポーツメディア「New Road」編集部
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