松山英樹のマスターズ優勝の余韻が残る中、日本の女子ゴルフ界に、また新星が現れた。KTT杯バンテリン・レディスで、19歳の山下美夢有が通算14アンダーでツアー初優勝を果たした。2014年に勝みなみが記録した通算11アンダーを3打も更新した。
最終日を首位に2打差の4位でスタートした山下はスコアメイクに苦しむ他の選手とは対照的に、7バーディー、1ボギーの66とスコアを伸ばし、2位の小祝さくらに5打差をつける圧巻のゴルフを展開した。
アマチュア時代からパッティングを得意とする山下。プロ1年目は速いグリーンに戸惑い苦労することもあったが、天性の感覚と練習で精度を高めている。身長150センチと小柄ながら、ドライバーの平均飛距離は240ヤードと上位選手に引けを取らない。3日間通じてショットもパットも安定し、頂点に立った。
10代のツアー初優勝は、昨年8月に当時19歳だった笹生優花以来。ともに、21世紀、2001年生まれの「新世紀世代」。その笹生は、米国女子ゴルフ「ロッテ選手権」で健闘した。2日目まで首位に立ち、最終的に通算19アンダーで6位。米国ツアー6戦目で初めてトップ10に入った。新しい世代から次々と新しい力が台頭している。
笹生は豪快なドライバーショットから“女性タイガー”とも呼ばれている。一方の山下は憧れの選手にタイガー・ウッズを挙げている。2人のホープが、ウッズのように世界で活躍する日をファンは心待ちにしている。
スポーツメディア「New Road」編集部
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