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◆腰痛でエキシビジョン棄権
フィギュアスケートの国別対抗戦が終わった。2大会ぶり3度目の優勝を目指した日本は3位に終わり、優勝はロシア、2位はアメリカとなった。
日本代表の紀平梨花はショートプログラムが4位、フリーは5位。エキシビジョンを棄権するほどの腰痛を抱えながらの出場だった。大会後、紀平は開幕前に腰を痛めて歩くのがやっとの状態だったことを明かし「今は何か、楽しみもないような状態。立っているだけで痛いというか。楽しくないし、うれしくないし、希望もない」と話した。
これで今シーズンが終了。何がしたいかを問われると「何も思いつかない。体がちゃんと動けてトレーニングできるなら、こういうものが食べたいとか思うけど、食べたら動きたくなる。動けないなら、もっとショックになるから、結局食べるのは無理。どこかに行くのはコロナで無理だし、自分でも分からない」と答えた。
このコメントに、ファンからは心配の声が殺到している。インターネット上には「ここまで腰痛がひどい状態で出場しなければならなかったことが疑問。コーチやスケート連盟は、ストップをかけられなかったのだろうか」、「無理してまで出場すべき大会だったとは思えない。腰は体の要で、フィギュアにおいても全ての動きの基本となる体の部分。大事に至らず、来シーズン元気な姿を見られると願っています」。
また、体調面以上にファンが不安に感じているのが、紀平の精神面だ。明るいイメージの紀平が悲観的な言葉を並べたことに「いつも笑顔で取材対応する紀平選手が、ここまでネガティブな発言をするのを初めて聞いた。アスリートとして一流といっても、まだ10代。メンタルが心配」、「人に弱みを見せたくないと思うスポーツ選手が、ここまで弱気なコメントをするのはメンタルケアが必要」などのコメントがあった。
◆「ネガティブな発言初めて」
紀平は、こうしたファンの心配を払しょくするように、自身のツイッターで「チームジャパンのみんな、応援してくださる皆様に支えられて最後まで滑りきることができました。本当にありがとうございました。しっかり腰を直して来シーズンは、もっと強くなってきます」とつづっている。
スポーツメディア「New Road」編集部
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