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◆関心が薄いフランスとメキシコ

東京五輪サッカーの組み合わせが決まった。日本は男子がグループAでフランス、メキシコ、南アフリカと同じ組に入った。

 

上位2チームが決勝トーナメントに進出できるグループリーグ。フランスはフル代表がFIFAランキング2位。メキシコは2012年のロンドン五輪準決勝で日本を破り、決勝でブラジルを下して金メダルを手にしている。

 

少なくとも、この2カ国のどちらかより上にいかなければグループリーグを突破できないとあって、日本では組み合わせ抽選後、決勝トーナメントに向け“いばらの道”といった報道がテレビや新聞をにぎわせた。

 

ライバル国のメディアは、この組み合わせをどのように報じているのか。フランスの地元紙は組み合わせ自体を大きく扱っていない。サッカーの話題では、ヨーロッパの3カ国にある12の強豪クラブによる「スーパーリーグ」構想が見直しを迫られているニュースが関心を集めている。一部のクラブに利益が集中するという意見もあり、フランスのクラブは1つも参加を表明していない。

 

五輪の組み合わせについては、グループ分けを伝えた上で、新型コロナウイルスの感染状況から五輪を開催できるのか、選手が日本に行くことができるのかが不透明と伝えているメディアもある。

 

◆南アは「チャンスある」

メキシコでも関心は薄い。組み合わせの結果のみを伝える報道が大半で、「グループリーグ突破は特に問題はない」とする見解を述べる程度。そもそも、東京五輪への興味があまり高まっていないのが現状だ。

 

南アフリカの現地メディアは「比較的好ましいが簡単ではないグループ」と伝えた。グループリーグ突破は容易ではないが、チャンスはあるとしている。

 

最も厳しいのは「グループD(ブラジル、ドイツ、コートジボアール、サウジアラビア)」と「グループC(スペイン、アルゼンチン、エジプト、オーストラリア)」で、この2つのグループを避けることができたと報じている。最も恵まれたグループには「グループB(韓国、ホンデュラス、ルーマニア、ニュージーランド)」を挙げている。

 

東京五輪のサッカーは、女子が開会式より2日早い7月21日から、男子は22日から始まる。女子はグループEに入り、カナダ、英国、チリと決勝トーナメントをかけて対戦する。

By New Road 編集部

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