ミスの連鎖に、甲子園が静まり返った。阪神が23日のDeNA戦(甲子園)で17の大敗。自滅に近い負け方だった。

 

 3回無死一塁で藤浪晋太郎が犠打失敗すると、続く近本光司の中飛で飛び出した坂本誠志郎が戻れず併殺に。5回には救援の馬場皐輔が1死一塁でソトを投ゴロに打ち取ったが二塁へ悪送球。併殺で終わるはずが一転してピンチを広げた。さらに51死満塁で神里和毅の一、二塁間を破った右前打を処理しようとした右翼・佐藤輝明がまさかの後逸3人の走者だけでなく、打者走者の神里まで本塁生還をした。痛恨のプロ初失策で、試合の大勢が決まった。

 

 昨季まで3年連続12球団ワーストの失策数を記録。今季は春季キャンプに川相昌弘臨時コーチを招聘して拙守改善に力を注いでいるが、まだまだ実を結んでいない。この日の2失策で今季もリーグワーストの16失策まで増えた。

 

 「エラーもそうですが、数字に表れないミスも多い。特に球際の弱さが気になりますね。接戦で勝負を分けるのは守備の固さです。阪神は開幕から投打ががっちりかみ合って首位を走っていましたが、細かい野球ができないと白星が増えていかない。今すぐに改善するのは厳しいと思いますが、もう少し選手は危機感を持った方がいいし首脳陣も引き締めるべきだと思います」(在阪スポーツ紙デスク)

 

 勝負は細部に宿る。失策を反省して次に生かすしかない。

By New Road 編集部

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