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◆1月に無期限謹慎 きょう解除
今年1月に無期限の謹慎処分を受けたロッテ・清田育宏が、きょう1日から2軍の練習に合流する。
清田は昨年のシーズン中、遠征先の札幌で球団のルールを違反して上、虚偽の報告をしたとして、今年1月15日に無期限の謹慎処分を受けた。当時、球団は新型コロナウイルス感染リスクを考慮し、遠征中に外部の人と会食することを禁止にしていた。しかし、清田が家族や球団とは無関係な女性と食事していたことを週刊誌が報じた。
清田は球団を通じて「私の行った行為は決して許されるものではないと理解しています。処分内容に関しまして真摯に受け止め、自分の行為を深く反省し、また皆さまに応援してもらえるような選手となれるように自分と向き合っていく所存です」とコメントしていた。
3カ月半の反省期間を経て復帰する形となったが、清田に待っているのは「いばらの道」とスポーツ紙のプロ野球担当記者は語る。まず指摘するのは、ファンやチームメートからの反応だ。無期限の処分が3カ月半で解除されたことに「清田選手の問題行動は、これが初めてではない。冷ややかなチームメートは多く、処分が軽いのではないかと話している選手も少なくない。どう接していいか分からない、チームの雰囲気が悪くなるのが心配と話している選手もいる」と説明する。
◆感情論抜きに戦力としても苦境
そして、清田には戦力として必要とされるためにも、高いハードルが待っているという。2015年には打率3割を超えてベストナインにも選ばれたが、目立った活躍はこの1年だけ。この5年間は、ほとんどが打率2割台前半と低迷している。
2軍に合流しても体力や実戦感覚を取り戻す時間が必要で、すぐに試合に出られるわけではない。現在35歳。限られた期間で結果を残さなければ、厳しい判断が下されることになる。
前出のスポーツ紙記者は「ロッテは首脳陣もファンも期待する若い野手が多い。4番で安田を使い続けているように、育成に力を置いている。その中で、清田が出場機会を得るには、首脳陣もファンも納得させる圧倒的な結果を2軍で出さないといけない。感情論を抜きにしても、謹慎でブランクがある35歳の選手が居場所を勝ち取るのは簡単ではない」と語った。
球団を通じて「今後も反省の気持ちを忘れることなく、自分を律し、チームの勝利に貢献していきたいと思う」とコメントした清田。その道は険しい。
スポーツメディア「New Road」編集部
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