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◆否定から一転 報道認める

大関の朝乃山が、大相撲夏場所を12日目から休場した。朝乃山は日本相撲協会による新型コロナウイルス感染対策を違反し、不要不急の外出をしていたと、文春オンラインが報じている。

 

文春オンラインによると、朝乃山は夏場所が始まる2日前の今月7日の深夜、緊急事態宣言が出ている都内にある接待を伴う飲食店に出入りしていた。日本相撲協会は新型コロナ対策のガイドラインを定めていて、その中で全ての協会員に対して不要不急の外出自粛を求めている。さらに、それぞれの相撲部屋に対して、番付発表後からは原則外出禁止の通達をしている。

 

朝乃山は当初、相撲協会の聞き取りに「事実無根」と文春オンラインの報道内容を否定していた。しかし、その後の聞き取りで不要不急の外出を認めたという。

 

角界では昨年の7月場所中に、当時前頭の阿炎がガイドラインに違反して接待を伴う飲食店を訪れていたことが明らかとなり、3場所の出場停止と5カ月の報酬減額50%の処分を受けた。

 

今年1月の初場所中には、先代の時津風親方がマージャン店に出入りした。昨年7月に東京を離れてゴルフ旅行をするなど、度重なるガイドライン違反に協会から退職勧告処分となり、角界を去った。

 

朝乃山の報道と休場に対し、ファンからは「期待していた力士だけに残念」、「感染リスクのある行動やガイドライン違反で、クラスターを引き起こす可能性もある。自分だけの問題ではない」と失望の声が上がった。

 

◆「重い処分」「協会幹部の処分」求める声

そして、角界の相次ぐガイドライン違反に厳しい処分を求める人も多い。阿炎の処分を引き合いに出し「朝乃山は角界の模範とならないといけない大関。阿炎の処分から1年も経っていない中で虚偽報告までしているので、阿炎より重い処分が必要」、「親方や協会幹部への厳しい処分も考えた方がいい。短期間に分かっているだけでこんなにガイドライン違反者が出るのは、角界全体の問題」などの意見があった。

 

ここ最近は休場が続く横綱の問題もあり、大相撲は土俵外で話題を提供している。

By New Road 編集部

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