目次

◆スノボ平野 スケボーで五輪へ

平野歩夢が東京五輪出場を確実にした。米国で開催された五輪予選最終戦の大会で26位と予選敗退したものの、日本勢のランキングでトップを維持した。

 

平野はスノーボードで冬季五輪に出場し、2大会連続銀メダルを獲得している。野球界ではエンゼルス・大谷翔平が二刀流として活躍する中、五輪で夏と冬の二刀流。男子では日本人2人目となる。

 

これまで日本人男子で唯一、夏と冬どちらの五輪も経験しているのは和歌山市出身の陸上選手・青戸慎司氏。1988年に100メートルで当時の日本記録10秒28を樹立した。その年にソウル五輪の4×100メートルリレーに出場し、38秒90でアジア記録を更新した。さらに、4年後のバルセロナ五輪でも4×100メートルリレーのメンバーに入り、38秒77のアジア新記録で6位入賞に貢献した。

 

その後は現役を退いて指導者の道を歩み始めたが、1996年に「生涯現役」を目指してトレーニングを再開。ボブスレーでの五輪出場を目標に定め、1998年の長野五輪にボブスレー4人乗りで出場した。結果は16位。日本人の男子で初めて、夏冬五輪出場を果たした。

 

◆夏冬五輪 日本女子は3人

日本人として初めて夏冬五輪に出場したのは、1992年のアルベールビル冬季五輪だった。東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長と、関ナツエ氏がスピードスケートに出場。ともに、自転車競技で夏季五輪にも出ていた。橋本氏は、アルベール大会の女子1500メートルで銅メダルを獲得。冬4回、夏3回の計7回五輪出場は日本女子最多記録となっている。

 

女子では橋本氏と関氏と同じように、大菅小百合氏がスピードスケートと自転車競技で夏も冬も五輪に出場している。スピードスケートでは、練習の一環として自転車競技に取り組むことが背景にある。

By New Road 編集部

スポーツメディア「New Road」編集部 読者の皆さまの心を揺さぶる、スポーツのさまざまな情報を発信しています!