女子バレーボール国際試合のセルビア対タイ戦で、セルビアのサニャ・ジュルジェビッチが指でまぶたを引っ張る「つり目」のしぐさを行ったとして、国際バレーボール連盟(FIVB)の関連団体が8日、ジュルジェビッチに出場停止2試合、2万2000ドル(約240万円)相当の罰金を下した。つり目のしぐさはアジア系の人をあざける人種差別的なジェスチャーとなっている。
ジュルジェビッチはSNSのアカウントで、「自分が行った過ちを認識している。試合直後にタイの選手全員に謝罪した」と説明。「私はただ、チームメートに『彼女たちのように守備をやろう』と伝えたかっただけ。敬意に欠けた行動を取るつもりはなかった」と人種差別の意図がなかったことも綴った。このアカウントはその後に削除された。
東南アジアに駐在するジャーナリストは「以前に比べれば意識が変わってきましたが、欧米の白人の中には差別意識を持っている人が一定数います。今回のジュルジェビッチは差別の意図がなかったと明かしていますが、受け取る方が差別と捉えるような不快な行為が無意識に出る時点で擁護できません。このようなジェスチャーに対して厳しい姿勢で処分することが差別廃止につながると地道に取り組んでいくしかありません」と語った。
スポーツメディア「New Road」編集部
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