IOCのコーツ副会長が豪州・シドニーで記者団の取材に応じ、「私も選手たちも観たいと思う」と語ったことが波紋を呼んでいる。
複数のメディア報道によると、コーツ副会長はプロ野球やJリーグなど日本のスポーツイベントが有観客で行われていることを引き合いに出し、各地の感染状況を踏まえながら観客を入れることが可能であるとの見方を示した。
SNS、ネット上では「オリンピック中、後に起こるかも知れないパンデミックや日本の経済打撃を全く考えない非常に利己的な発言。選手だってリスクを負うし、ワクチンがまだ入手できていない国への配慮もない。オリンピックって言うのは一部の特権階級への忖度にしか見えない」など、コーツ副会長に批判や怒りの声が。
「『安心安全です』なんて菅首相から言われたからわかってないのかもしれないが、日本の首都圏にはまだワクチン接種を予約できない高齢者が沢山います。大型会場では受けられない疾患のある人もいます。疾患含め65歳以上高齢者が7月から1回目の予定でしたから、開幕に間に合わない人達が沢山います。その多くの生命を犠牲にしても、コーツさんと選手のために観客を入れないとならないのでしょうか。日本国民として情けなく、同じ人間でも、こんなにも命、健康を軽く扱われる事が悲しいです」というコメントもあった。
日本国内でワクチンの接種が進んでいるが、まだ一部の国民にしかいきわたっていない。有観客で五輪を実施するのか、政府の決断が注目される。
スポーツメディア「New Road」編集部
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