侍ジャパンの稲葉篤紀監督が東京五輪に内定した24人を16日に発表した。巨人の菅野智之、坂本勇人、楽天・田中将大、ソフトバンク・柳田悠岐などが選ばれる中、驚きの声が上がったのが阪神の首位快走の原動力になっている梅野隆太郎の代表落選だった。

 

 梅野は強肩と正確なスローイング、ブロッキング技術に加えて勝負強い打撃で阪神の正捕手として長年活躍。14年に出場試合数が規定に達した選手で唯一の捕逸0をマーク。19年には捕手でNPB歴代最高の123補殺を記録した。19年のプレミア12では代表メンバーに選ばれなかったが、度重なる故障で広島の會澤翼が34試合出場にとどまっているため、梅野の代表入りが有力視されていた。

 

 ただ、代表入りした曾澤が15日の西武戦(マツダ)で8回の守備の際に左脚を痛めて負傷交代し、16日に登録抹消された。患部の回復が長引くようだと、梅野が追加召集される可能性がある。梅野も東京五輪出場を熱望しているが、阪神ファンからはSNS上で、「阪神ファンですが追加招集という位置付けなら梅野選手は選んで欲しくない。本人は出たいのでしょうが、こんな五輪よりリーグ優勝の方が価値があるし怪我のリスクを考えたら身体を休めされてあげたい。他のチームのファンも主力選手は選んで欲しくないと思ってる人は多いと思う」、「阪神ファンですが、阪神ファンにとって、阪神優勝以上の大事なんてないから。五輪出場は大事の前の小事に過ぎず、そこで怪我でもされたら本末転倒なので梅野も佐藤も出場しなくて正解だと思う」などのコメントが。

 

 東京五輪よりペナントレースが大事――これが多くのプロ野球ファンの本音かもしれない。

By New Road 編集部

スポーツメディア「New Road」編集部 読者の皆さまの心を揺さぶる、スポーツのさまざまな情報を発信しています!