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◆日本人初メジャーHR競争
エンゼルスの大谷翔平が、7月13日にコロラド州で開催されるメジャーリーグ・オールスター戦前日に行われるホームランダービーに出場する。自身のインスタグラムで明かした。
大谷は日本ハム時代の2016、17年にホームラン競争に出場しているが、メジャーでは初めて。日本人選手としても初の舞台に立つ。長いメジャーの歴史でも、先発投手がホームランダービーに参加した例は過去にないという。大谷は新たな歴史を刻むことになる。
メジャー公式サイトによると、ホームランダービーは1985年に始まった。歴代最多優勝はマリナーズなどで活躍したケン・グリフィーJr.の3回。オールスターには、メジャー2年目の1990年から10年連続、計13回出場。ホームランダービーは1994年に初めて頂点に立ち、1998、99年は連覇。3度の優勝は歴代最多だ。この3年間はいずれも、シーズンでホームラン王に輝いている。
◆歴代最多優勝は3回 連覇は2人
ケン・グリフィーJr.はメジャー歴代7位となる通算630本塁打を記録している。オールスターの常連であり、ホームランダービー優勝も本命であり驚きは少ない。
一方、過去に2人しかいない、もう1人の連覇達成者はオールスター出場2回、通算165本塁打と、ホームランダービーでの勝負強さが光る。ヨエニス・セスペデス。昨シーズンはメッツで8試合の出場にとどまり、オフにFAとなった。
セスペデスはアスレチックス時代の2013、14年にホームランダービーで優勝している。2013年は1回戦で他の選手を大きく引き離す17本の柵越えを放ち、2回戦との合計23本で決勝に進んだ。決勝では、ナショナルズのブライス・ハーパーを1本差で破った。
2014年は1回戦を僅差で勝ち上がると、調子を上げて2回戦、3回戦を突破。決勝は大差でレッズのトッド・フレイジャーに勝利した。なお、セスペデスがオールスターに選出されたのは2014、16年の2回で、2013年はホームランダービーのみ出場している。
昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響でメジャーの試合数は60試合と大幅に減少し、オールスターは中止となった。おととしのホームランダービーは、オールスター初出場だったメッツのピーター・アロンソが制した。そのシーズンのアロンソは、53本塁打で本塁打王と新人王に輝いている。
今シーズン、本格的な二刀流復活で日米を沸かせている大谷。先発投手でありながら本塁打を量産し常識を覆してきた姿を、ホームランダービーの舞台でも見せることができるのか注目される。
スポーツメディア「New Road」編集部
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