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◆報道陣に選手村公開

東京五輪開幕が約1カ月後に迫っている。国民の多くが求める中止や延期は議論されることなく、観客を入れるかどうかや選手村での飲酒を認めるのかなど、新型コロナウイルスの感染状況に関わらず、開催を“既定路線”とした準備が進められている。

 

国民置き去りの“強行開催”に、怒りを通り越して呆れる人も少なくないだろう。そして、新たに耳や目を疑うような事実が明らかになった。報道陣を対象にした東京五輪・パラリンピック選手村の内覧会。部屋に設置されたトイレが金色だったのだ。金メダルを目指して来日する世界各国のアスリートへの激励や、おもてなしの気持ちが込められているという。

 

インターネット上では「金色のトイレに税金がどれだけ使われているのか。五輪・パラリンピックの予算が当初の予定より大幅に膨らんだのが納得できる」、「本当に選手のことを考えた上でのアイデアなのか。ゴーサインを出した人を明らかにしてほしい」、「組織委員会は、どこまで愚かなことができるのか競っているのだろうか」など落胆の声が並んだ。

 

さらに、選手村の公開では別の驚くべき事実が明かされた。組織委員会の北村隆VGM(ビレッジゼネラルマネージャー)が選手村で配布されるコンドームについて「帰国時にお渡しする」と説明したのだ。

 

◆”お土産”にコンドーム?

五輪でのコンドーム配布は1988年のソウル大会から始まり、東京大会でも15万個が用意されている。HIVやエイズ撲滅の啓発活動を目的に、これまでの大会では選手村に常備されていたが、新型コロナ対策の一環で今回は方針を変更した。

 

北村VGMは「アスリートは発信力があるので、母国に持ち帰って啓発していただきたい」と説明したが、その効果を疑問視する国民は少なくない。

 

ネット上では「ソウル大会から30年以上続けていて、アスリートがコンドームを持ってエイズ撲滅を訴えているのは見たことがない。本当に啓発活動を目的としているなら、効果を検証して別の方法を考えた方がいい」、「予算を計上して購入することになっているから理由を後付けしているようにしか見えない。税金を使っていることを忘れないでほしい」と厳しいコメントが多かった。

 

“税金の無駄遣い”とも取られる予算の使い方に、SNSでは「五輪選手村」がトレンドに入り、組織委員会への批判的な意見が並んでいた。

By New Road 編集部

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