インド五輪委が、新型コロナウイルスの感染対策で特定の国から参加する選手の行動規制を強める方針を示した東京五輪・パラリンピック組織委員会について、「不公平で差別的だ」と反発する文書を送った。インドの複数のメディアが20日に報じた。
現地のメディア報道によると、インド五輪委は、選手たちがワクチンを接種済みで、来日前の7日間にも毎日PCR検査を受けるなど十分な対策を講じるとして、規制は厳しすぎることを訴えた。五輪憲章は「いかなる種類の差別も受けることなく、スポーツをする機会を与えられなければならない」と定義している。
日本のSNS、ネット上では、「国単位での感染者と重傷者を考えるとインドの対応は選抜された選手の支援という意味でも意味はあると思います。しかし、選手の検査結果が陰性でも受け入れ拒否するような対応をして、他国の選手団の中に陽性者がでた場合には受け入れ拒否をしないことに対して反発することも当然でしょう。どれだけ支援しようが、人間の思い込みや私利私欲でその選択基準がぶれる大会はやはり、不公平でしょう。観客も地域住民に限ると主張した対策委員会も「入れるなら」なのでしょうが、これも差別していることに変わりありません」、「インド、東南アジア、南米、アフリカ、一部のヨーロッパでコロナ禍の収束には未だ至らずの状況。練習も予選も出来ない国、地域が多数ある。これでは、全世界の選手たちがフェアに同じ条件で、メダルを目指して競う大会にはならない。もしも開催されたら、コロナ禍のために不本意にも参加できなかった選手の悔しさは底知れないだろう。そして、有力な選手の不参加、調整不足で、日本選手団のメダルが前回大会より大幅に増えても手放しに喜ぶことなど到底出来ない」などインド五輪委の訴えに理解を示すコメントが多い。
東京五輪、パラリンピック組織委員会、政府の対応が注目される。
スポーツメディア「New Road」編集部
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