東京五輪陸上の男子50キロ競歩日本代表の鈴木雄介がコンディション不良のため、代表を辞退することが22日に発表された。これにより、補欠の勝木隼人が日本代表となる。
所属先の富士通HPによると、鈴木は19年のドーハ世界陸上で金メダルを獲得後、翌20年度に入り回復力の低下が著しく、復調を測っていたという。春先に練習を再開できたが、未だ高負荷のトレーニングは難しいため、「残された期間で目標とする結果を得るための状態まで仕上げていくことは困難と判断し、今般の決断に至りました」と辞退を決断した。
鈴木は所属先を通じ、「前回のオリンピック出場が叶わなかった時から、東京2020オリンピックには必ず出場し、金メダルを獲得することを強く望んで練習に取り組んできました。しかし、自分が望む結果を得るための状態まで仕上げていくことは困難と判断し、今般の決断に至りました」とコメントを発表。「日頃からご支援・ご声援いただいている皆様、そして地元石川県の方々をはじめ、楽しみにしてくださっていた皆様の期待に沿うことができず心苦しい思いです。悔しい気持ちもありますが、日本競歩チームの一員として、出場する選手を応援していきたいと思います」と思いを明かした。今後については現役続行を明言。「来年の世界陸上、そして次回のオリンピックでは金メダルを目指せるように頑張りたいと思いますので、今後もご支援・ご声援よろしくお願いいたします」と誓った。
SNS、ネット上では「善を尽くせないからと、代表を辞退するという判断をした鈴木選手ってすごいですね。ベストを出せなくても、せっかく選ばれた五輪だから…という感覚をもっておかしくないと思うので。とても残念ですが、ご本人の意向を最優先にしないといけないですね」、「とても残念ですが、調整が完璧ではないということでの出場辞退、とても勇気がありむしろ感服しました」など鈴木の決断に称賛の声が。コンディションを万全にして、今後の活躍を祈るばかりだ。
スポーツメディア「New Road」編集部
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