近代五種という競技は、多くの方にとってあまり聞いたことのないものかもしれない。近代種目は1人の選手が「フェンシング」「水泳」「馬術」「射撃」「走り」のすべてを1日で行う競技。100ヵ国以上で行われている種目だ。まったく異なる5種目で競う近代五種は、これまで味わったことのない楽しみさを与えてくれるかもしれない。そんな近代五種について、競技概要や東京五輪に出場選手などをご紹介しよう。

目次

近代五種の競技概要

近代五種は1人の選手が「フェンシング」「水泳」「馬術」「射撃」「走り」の5種目を1日でこなす。キング・オブ・スポーツとも呼ばれ、万能性を競う種目だ。古代オリンピックでも5種類の競技が行われており、近代のオリンピックのふさわしい競技が5種類選ばれた。国際近代五種連合の加盟国は100ヵ国を超え、全世界で行われている競技なのだ。オリンピックでも1912年のストックホルム大会から導入されており、1992年のバルセロナ大会まで団体競技もあった。また、もともと男性向きの競技だった、2000年シドニーオリンピックより女子種目も追加されている。

1.フェンシングランキングラウンド

フェンシングは1分間・1本勝負で総当たり戦を行い、勝率で得点が異なる。

2.水泳

水泳は200mの自由形で、タイムによって得点が決まる。

3.フェンシングボーナスラウンド

ランキングラウンドにて下位になった選手から30秒1本勝負で試合が行われ、ランキングラウンドにポイントを加算される。

4.馬術

制限時間内に乗馬し、障害物を超えてコースを回る競技。

5.レーザーラン

最後は射的5回と800m×4のランニングを組合わせた競技。これまでの3種目の得点によってスタートできるタイムが異なり、最終的にこのレーザーランで最終順位が決まる。

東京五輪|近代五種の競技スケジュール

女子フェンシング-ランキングラウンドほか

8/5(木) 13:00-19:30

女子レーザーランほか

8/6(金) 14:30-20:15

男子レーザーランほか

8/7(土) 14:30-20:15

東京五輪|近代五種の日本人出場選手

氏名

年齢

所属

戦歴

岩元 勝平

31

自衛隊

16年リオ五輪代表

18年W杯6位(日本男子歴代最高)

島津 玲奈

30

自衛隊

16年、18年、20年全日本選手権優勝

17年アジア選手権優勝

高宮 なつ美

30

警視庁

16年リオ五輪12位

17年W杯4位(日本歴代最高)

まとめ

近代五種はフェンシングと水泳、馬術、射撃、走りという5種目を、一気に楽しめる他にはない種目だ。まったく内容の異なる種目を、選手たちはどのように競技するのか。特に初めて見る方にとっては、すべてが新鮮でワクワクするのではないだろうか。ご興味のある方は、ぜひキング・オブ・スポーツと呼ばれる近代五種を忘れずチェックしよう。

By New Road 編集部

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