東京五輪でも実施されるフェンシングは2人の選手が向かい合い、互いに剣で突き合う競技。3種目あり、それぞれ身体のどこを突くと有効なのかを示す「有効面」が異なる。そのため、事前にルールを知っておくことで、より楽しく観戦できるだろう。一瞬の隙を突く、選手たちの駆け引きが見どころだ。そんなフェンシングについて、ここで詳しくご紹介しよう。
目次
フェンシングの競技概要
フェンシングには「フルーレ」「エペ」「サーブル」という3種目があり、それぞれ得点となる有効面や剣の種類が異なる。試合は個人戦と団体戦があり、個人戦は3分を1ピリオドとして3ピリオド行われ、15点の先取か試合終了時に得点を多く取っている選手の勝利だ。これに対して、団体戦は1チーム3名で総当たりの9試合。全体で45点先取か、終了時に得点を多く取っているチームが勝利となる。判定には電気審判機が使用。剣が有効面に当たるとランプと音で知られてくれるので試合の流れが分かりやすく、誰でも楽しみやすいだろう。
フルーレは両腕と頭部を除いた胴体が有効面。エペは全身が有効面なので、シンプルで分かりやすいのが特徴だ。サーブルは頭と両腕を含む上半身全体が有効面で、斬りの攻撃も加わる。いずれも、華麗な剣さばきに注目したい。2008年の北京大会ではフルーレ個人・太田雄貴が、日本人初のメダルである銀メダルを獲得。2012年のロンドン大会では、男子フルーレ団体で銀メダルを獲得した。
東京五輪|フェンシングの日本人出場選手
<フルーレ>
男子
- 敷根 崇裕:1997年12月7日生、ネクサス所属
- 西藤 俊哉:1997年5月29日生、セプテーニ・ホールディングス所属
- 松山 恭助: 1996年12月19日生、JTB所属
女子
- 上野 優佳:2001年11月28日生、中大所属
- 東 晟良: 1999年8月20日生、日体大所属
- 東 莉央:1998年7月27日生、明治安田生命所属
<エペ>
男子
- 加納 虹輝:1997年12月19日生、JAL所属
- 見延 和靖:1987年7月15日生、ネクサス所属
- 山田 優:1994年6月14日、自衛隊所属
女子
- 佐藤 希望:1986年7月3日生、大垣共立銀行所属
<サーブル>
男子
- 吉田 健人: 1992年12月10日生、警視庁所属
- 島村 智博:1984年2月13日生、警視庁所属
- ストリーツ 海飛:1994年6月6日生、鹿児島クラブ所属
女子
- 江村 美咲:1998年11月20日生、立飛ホールディングス所属
- 青木 千佳:1990年2月21日生、ネクサス所属
- 田村 紀佳:1991年6月20日生、旭興業所属
<リザーブ(控え)>
男子
- 宇山 賢
- 徳南 堅太
- 永野 雄大
女子
- 福島 史帆実
- 辻 すみれ
東京五輪|フェンシングの競技スケジュール
「フルーレ」「エペ」サーブル」の3種目は以下期間に、それぞれ男女別で個人戦と団体戦が実施される。
- 7月24日(土)~8月1日(日)
まとめ
フェンシングは、3種目それぞれの有効面や試合展開が異なるのが特徴。得点時にはランプとブザーで知らせてくれるので、フェンシングを見たことがない方でも分かりやすく試合を観戦できるだろう。選手達の剣さばきや華麗な動きに注目したいところ。種目それぞれの有効面やルールの違いを知り、東京五輪を楽しく観戦しよう。
▼参考サイト
東京オリンピック公式|フェンシング
スポーツメディア「New Road」編集部
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