競技開始わずか2秒の「一瞬の美」で勝負が決まると言われている飛込。しかし、同じ水泳競技である競泳の競技内容や出場選手選手は知っていても、飛込の競技内容や出場選手について深く理解している方は少ないかもしれない。ここでは飛込の競技内容やルールのほか、東京五輪に出場する日本人選手についてもご紹介する。
目次
飛込の競技概要
⾶込は⼀定の⾼さの⾶び込み台から空中に⾶び出し、着⽔までの⼀連の動作の技術、美しさを競う競技だ。⾶込から着⽔までわずか2秒弱という短い時間内にさまざまな技を繰り出し、評価点を競う。なお、飛込には3mのジュラルミン製でできた飛板を使い反発力を利用して演技を行う「飛板飛込」と、10m高さの台から飛び込む「高飛込」の2種類が。さらに、それぞれ個人の演技で競う「個人競技」と、2人1組で演技しどれだけシンクロしているかが注目される「シンクロナイズドダイビング」が行われる。
<ルール、勝利条件>
飛板飛込と高飛込は、ともに男子6回・女子5回の演技を行い、その合計点数を競う。演技は「5種類の踏切方法」「前後の回転方向に加えた捻り」「回転時の身体の形」を組み合わせ、その美しさとダイナミックさが採点。10点満点からの減点法で判定される。見た目にも分かりやすい、入水時のしぶきをどれだけ抑えられるかも採点基準の一つ。特に、まったくしぶきのあがらない「リップ・クリーン・エントリー」と呼ばれる入水は美しく、もっとも得点が高くなる。
演技直前までリードを許していたとしても、最後の演技で逆転できる順位変動が激しい種目。演技は2秒という一瞬で決まるのに対し、勝負は最後の最後まで分からない。踏切の位置が少しでもズレたらミスに繋がる、ダイナミックかつ繊細、さらにスリリングな魅力が詰まった競技だ。
<過去の日本人のメダル獲得>
残念ながら飛込で、オリンピックでは未だメダル獲得には至っていない。東京五輪では14歳の玉井陸斗選手など、注目の選手11人で初の五輪メダルに挑む。
東京五輪|飛び込の競技スケジュール
飛込の競技スケジュールは以下の通り、すべて東京アクアティクスセンターにて開催さる。
- 7月25日(日)女子シンクロナイズドダイビング3m飛板飛込
- 7月26日(月)男子シンクロナイズドダイビング10m高飛込
- 7月27日(火)女子シンクロナイズドダイビング10m高飛込
- 7月28日(水)男子シンクロナイズドダイビング3m飛板飛込
- 7月30日(金)女子3m飛板飛込予選
- 7月31日(土)女子3m飛板飛込準決勝
- 8月1日(日)女子3m飛板飛込決勝
- 8月2日(月)男子3m飛板飛込予選
- 8月3日(火)男子3m飛板飛込準決勝、男子3m飛板飛込決勝
- 8月4日(水)女子10m高飛込予選
- 8月5日(金)女子10m高飛込準決勝、女子10m高飛込決勝
- 8月6日(土)男子10m高飛込予選
- 8月7日(日)男子10m高飛込準決勝、男子10m高飛込決勝
東京五輪|飛込の日本人出場選手
<男子>
寺内健 (てらうちけん)|板飛び込み、シンクロ板飛び込み
- 生年月日:1980年8月7日
- 所属:ミキハウス
- 主な戦績:01年世界選手権3メートル板飛び込み銅、18年ジャカルタ・アジア大会シンクロ板飛び込み銅
坂井丞(さかいしょう)|シンクロ板飛び込み
- 生年月日:1992年8月22日
- 所属:ミキハウス
- 主な戦績:14年仁川アジア大会3メートル板飛び込み銅、18年ジャカルタ・アジア大会シンクロ板飛び込み銅
玉井陸斗(たまいりくと)|高飛び込み
- 生年月日:2006年9月11日
- 所属:JSS宝塚
- 主な戦績:19年日本室内選手権高飛び込み優勝、19・20年日本選手権高飛び込み優勝
西田玲雄(にしだれお)|高飛び込み
- 生年月日:2000年7月16日
- 所属:近大
- 主な戦績:14年世界ジュニア選手権高飛び込み優勝、18・19年日本選手権シンクロ高飛び込み連覇
村上和基(むらかみかずき)|シンクロ高飛び込み
- 生年月日:1989年5月19日
- 所属:三重県スポーツ協会
- 主な戦績:09、11、17年世界選手権代表
伊藤洸輝(いとうひろき)|シンクロ高飛び込み
- 生年月日:1999年10月26日
- 所属:日大
- 主な戦績:19年日本室内選手権シンクロ高飛び込み優勝
<女子>
榎本遼香(えのもとはるか)|板飛び込み、シンクロ板飛び込み
- 生年月日:1996年9月14日
- 所属:栃木県スポーツ協会
- 主な戦績:2013年第36回全国ジュニアオリンピック高飛び込み優勝
三上紗也可(みかみさやか)|板飛び込み
- 生年月日:2000年12月8日
- 所属:米子イビングクラブ
- 主な戦績:18年アジア大会4位、19年世界選手権5位
荒井祭里(あらいまつり)|高飛び込み、シンクロ高飛び込み
- 生年月日:2001年1月18日
- 所属:JSS宝塚
- 主な戦績:17、18年日本選手権連覇、18年アジア大会5位
板橋美波(いたはしみなみ)|シンクロ高飛び込み
- 生年月日:2000年1月28日
- 所属:JSS宝塚
- 主な戦績:16年リオ五輪高飛び込み8位、18年ジャカルタ・アジア大会シンクロ高飛び込み4位
宮本葉月(みやもとはづき)|シンクロ板飛び込み
- 生年月日:2000年12月25日
- 所属:近大
- 主な戦績:18年ジャカルタ・アジア大会、19年世界選手権代表
まとめ
水泳と言えば、競泳を思い浮かべる方は多いだろう。しかし、2秒という一瞬の間にダイナミックかつ繊細な演技が繰り広げられる飛込は、一度見れば目を離せなくなるはずだ。日本人初のメダル獲得も期待される飛込に、ぜひ注目してみてはいかがだろうか。
▼参考
日本水泳連盟
日本オリンピック委員会
スポーツメディア「New Road」編集部
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