東京五輪の自転車競技では5種目が実施される、その内の1つがマウンテンバイクだ。マウンテンバイクは近年誕生したスポーツと言われており、オリンピックに正式種目として加わったのは1996年のアトランタ大会から。そんなマウンテンバイクについて、どのような競技なのか詳しく解説する。
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自転車競技(マウンテンバイク)の競技概要
マウンテンバイクは未舗装の山道を走り、一斉にスタートした選手たちがその着順を競う。山道には急勾配や岩場、1人通るのがやっとの非常に狭いコースも組み込まれており、スピードを出して走行するのは至難の業。自然の中に作られたワイルドなコースで、ダイナミックなレースが繰り広げられることだろう。東京五輪では1周4.1kmのオフロードコースが設定された。これは、過去のオリンピックで使われたコースより一段ハードルが高いとされており、波乱の展開が予想される。
また、レースでは1周目でトップの選手が出したラップタイムを基準として、そのタイム+80%のラップタイムで通過できなかった選手は途中で脱落することになっている。コース途中には「フィードゾーン」と呼ばれるエリアが設けられており、ここで自転車の機材交換や、飲食物の補給をすることが可能。こうした部分は、さながらF1のようだ。マウンテンバイクで、過去に日本人選手がメダルを獲得したことはない。レース中の見事な風景とは対照的な、サバイバルが繰り広げられる。
東京五輪|自転車競技(マウンテンバイク)の競技スケジュール
マウンテンバイクは男女に分かれてメダルを争う。いずれも1日で決着がつくワンデイレースだ。それぞれ伊豆MTBコースで、以下日程での実施だ。
- 男子:7月26日(月)15:00から
- 女子:7月27日(火)の15:00
東京五輪|自転車競技(マウンテンバイク)の日本人出場選手
<男子>
山本 幸平(やまもと こうへい)
- 年齢:35歳
- 出身地:北海道
- 所属:Dream Seeker
- 過去実績:リオ五輪21位
<女子>
今井 美穂(いまい みほ)
- 年齢:34歳
- 出身地:群馬県
- 所属:CO2bicycle
- 過去実績:五輪初出場
まとめ
体力と技術を最大限に駆使してレースを展開する、マウンテンバイクについてご紹介した。急勾配や岩場なども含まれた山道では、速さとともにテクニックも求められる。特に東京五輪ではハードルの高い難関コースが用意されているため、どのようなレースになるか今から楽しみにしている方も多いだろう。初めて観戦する方でも、きっと手に汗握るレースが期待できるはずだ。
スポーツメディア「New Road」編集部
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