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◆ドラ1の大型遊撃手 トライアウトで快音なし
今月7日に神宮球場で開催された12球団合同トライアウト。かつてのドラフト1位もグラウンドに姿があった。オリックスを今季限りで退団した白崎浩之だ。トライアウトでは4打席で無安打と快音が聞かれず、悔しさを押し殺した表情を浮かべていた。
◆筒香も一目置いた潜在能力
白崎がプロの世界に飛び込んだのは8年前の12年。駒大で強肩強打の大型遊撃手として評価を上げ、DeNAからドラフト1位で指名を受けた。当時の中畑監督も駒大だったため、メディアで大きく取り上げられた。持っている潜在能力は凄い。チームメートの筒香嘉智、ロペスら主力も一目置いていたが、打撃のスタイルが固まらなかった。確実性を上げるか、長打力を磨くかで試行錯誤を繰り返してなかなか1軍定着できない。故障が多いのもネックになった。15年に自己最多の6本塁打、チーム最多の22犠打でレギュラーをつかみかけたが、その後は出場機会を減らした。18年シーズン途中にオリックスにトレード移籍したが、今季の出場は3試合のみに終わり、戦力外通告を受けた。
白崎は裏表のない性格でチームメートに好かれていた。勝負の世界では「押しが弱い性格」とも言われたが、内に秘めた闘志は熱い。パンチ力があり、内野ならどのポジションでもこなせるのは大きな魅力だ。野球人生の分岐点を迎えた30歳。他球団で現役続行の願いは叶うか。
スポーツメディア「New Road」編集部
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