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◆大栄翔連勝ストップ
大相撲初場所は、全勝だった西前頭筆頭の大栄翔が初黒星を喫した。対戦成績6勝7敗、直近は3連敗中と分が悪い宝富士(東前頭2枚目)に、はたき込みで敗れた。ただ、依然として優勝争いは単独トップ。4人いた2敗力士は、大関・正代1人のみが白星となった。
今場所は新型コロナウイルスの感染拡大で65人の力士が全休し、白鵬と鶴竜の両横綱も休場。全勝はストップしたが、大栄翔が場所を盛り上げている。初日から7日目まで、格上の三役7人全てから白星を挙げ、きのうは輝(西前頭6枚目)を退けた。
◆1945年以来の快挙
幕内で唯一、中日での勝ち越し。自身にとっても幕内初のストレート給金となった。平幕力士が8日目を終えて、後続に2差をつけて単独トップに立ったのは、1場所15日制が定着した1945年夏場所以降、初めてだという。
◆平幕優勝 ここ数年で増加
大栄翔は、すでに三役との対戦を終えている。こうなると期待がかかるのが初優勝。横綱や大関が安定した強さを見せていた頃は珍しかった平幕優勝は、過去10年間で6回ある。そのうち4回は2018年以降となっている。
【2020年】※カッコ内は優勝した時の番付
1月 徳勝龍(西前頭17)14勝1敗
7月 照ノ富士(東前頭17)13勝2敗
【2019年】
5月 朝乃山(西前頭8)12勝3敗
【2018年】
1月 栃ノ心(西前頭3)14勝1敗
【2012年】
5月 旭天鵬(西前頭7)12勝3敗
【2001年】
9月 琴光喜(東前頭2)13勝2敗
◆20年前は金星許さない横綱君臨
2001年からの10年間で平幕優勝したのは、2001年9月場所の琴光喜(当時・東前頭2枚目)の1人しかいない。当時は武蔵丸や朝青龍、白鵬といった横綱が金星を許さない高い壁となっていた。
大栄翔が優勝すれば、4年連続で平幕が賜杯を抱くことになる。あすの対戦相手は東前頭筆頭の北勝富士。優勝に向けて、連敗は何としても避けたいところ。残り6日間は初めて経験する優勝の重圧との戦い、自分との戦いになる。
スポーツメディア「New Road」編集部
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