西武や巨人などで活躍した清原和博氏の長男で慶応高校3年生・正吾さんの“進路”が話題となっている。高校ではアメリカンフットボール部に所属しているが、慶応大学野球部への入部を希望しているという。

 

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◆清原氏長男 慶大で6年ぶり野球復帰へ

正吾さんは、プロ野球歴代5位となる525本塁打を記録した稀代のスラッガーだった父の背中を追うように、小学生のころは野球をしていた。清原氏譲りの体格で同じ右打席に立ち、少年野球チームでは力強い打球を飛ばしていた。しかし、中学校ではバレーボール、大学ではアメフトと、野球からは6年間遠ざかっている。

 

◆違う競技でプロになった親子

スポーツ界で功績を残した親を持ち、親とは違う競技を選んでプロになった選手もいる。野球界で有名なのは東尾修・理子親子。東尾氏は1968年のドラフトで、西鉄(現在の西武)から1位指名を受けた。プロ2年目からローテーションの一角を担い、1975年には23勝を挙げるなど、2度の最多勝に輝いた。プロ通算251勝。西武黄金期の礎を築いた。

 

◆名球会選手・いぶし銀レスラーの娘はプロゴルファー

長女の理子はゴルフの道を選んだ。8歳でゴルフを始め、アマチュア時代から頭角を現した。24歳の時にプロテストに合格。その年に、アメリカヒューチャーズツアーで優勝した。

 

また、現役時代は西武や巨人などで通算224勝を記録し、昨シーズンはソフトバンクを4年連続日本一に導いた工藤公康監督の長女・遥加も、プロゴルファーになっている。同じ女子プロゴルフ界では、木戸愛の父親・修氏が「いぶし銀」、「究極の技巧派」と呼ばれた元プロレスラーだ。

高木豊氏Twitterより

大洋で盗塁王のタイトルも獲得したスーパーカートリオの1人、高木豊氏の息子3人はサッカーでプロになった。長男のFW俊幸はJ2東京ヴェルディでキャリアをスタート。スピードを生かしたドリブルを武器に、清水エスパルスやセレッソ大阪などでJリーグ通算262試合に出場し、39得点をマークしている。

 

◆父は盗塁王 息子3人はJリーガー

1歳年下で次男のMF善朗は、兄と同じくヴェルディ―ユースに所属していた高校3年生の時にトップチームでデビュー。昨シーズンは、J2アルビレックス新潟で主力として35試合に出場している。足元の技術や判断力に優れ、オランダのFCユトレヒトでプレーした経験も持つ。

 

三男のFW大輔は、2人の兄の背中を追ってヴェルディでプロ生活を始めた。「素質は3兄弟で一番」とも言われている。昨シーズンはガンバ大阪で出場機会がなく、オフにJ2レノファ山口への移籍が決まった。1年半ぶりとなる復帰に「もう一度チャンスをくれた山口のために全力で戦います。1年半で成長したところを結果で残したいと思っています」と決意を語っている。

 

◆テニス界の伝説夫婦 息子はメジャー注目の二刀流

海外では、テニス界の伝説ともなっているアンドレ・アガシと、シュテフィ・グラフの息子、ジェイデン・アガシが、ラケットの代わりにバットを握っている。高校では、内野手兼投手として活躍。非凡な打撃センスに加えて、マウンドに立てば150キロ前後のストレートにチェンジアップを組み合わせて打者を翻ろう。昨秋から強豪の南カリフォルニア大学に進み、二刀流として注目されている。

 

偉業を残した親を持つ子どもは、親子で比較されることが避けられない。6年間、白球から離れていた清原正吾さんが父と同じ野球の道を選べば、実力を超えた注目が予想される。それでも決断する道には、想像を超える覚悟があるはずだ。

By New Road 編集部

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