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◆恒例のサラリーマン川柳 優秀作発表
「コロナ禍が 程よく上司を ディスタンス」、「マスクでは 防ぎきれない 妻のグチ」、「週一の 通勤だけで 息切れる」。思わずクスッと笑う人。納得して大きくうなずく人や、自分の体験と重ね合わせて共感する人もいるだろう。第一生命保険が第34回「サラリーマン川柳コンクール」の優秀作を発表した。選ばれたのは全部で100作品。世相を反映し、今回は新型コロナウイルスに関連した句が多数入賞した。
◆スポーツをテーマに川柳コンテスト
わずか17文字で巧みに表現した川柳。サラリーマン川柳は毎年恒例となっているが、スポーツをテーマにした川柳のコンテストは全国で開かれている。石川県では公益財団法人「金沢市スポーツ事業団」が実施している。昨年は8月から9月にかけて1991作品の応募があり、小中学生の部と一般の部、それぞれの入賞作品が発表された。
【小中学生の部】
(金賞)運動場 ここが僕らの 甲子園
(銀賞)波ぎわに 足あと残る 寒げいこ
(銀賞)個人戦 心の中は 団体戦
(銅賞)全力で 走ると風が おどりだす
(銅賞)自粛あり 走れる嬉しさ 弾む足
(銅賞)そこだいけー! ちょっとふるえた パパの声
【一般の部】
(金賞)ワクワク感 一年分を 足す五輪
(銀賞)激戦の 潮目を変えた 深呼吸
(銀賞)スイマーの 再起がくれる 希望の灯
(銅賞)孫シュート 爺も一緒に 足を上げ
(銅賞)試合なき 球児の夏は みな勝者
(銅賞)筋トレを 友と見せ合う オンライン
◆題材は新型コロナ 川柳で前向きに
新型コロナ感染拡大によるスポーツの自粛や、甲子園などの大会中止、東京オリンピック・パラリンピックの延期を川柳にしたものが多い。小中学生の部と一般の部合わせて10作品の佳作の中にも「コロナ禍も 変わらぬ絆 エアタッチ(一般の部)」、「コロナ禍で 三密避けて 運動会(小中学生の部)」と新型コロナの影響を表現した句が並んだ。大人だけでなく、小学生・中学生も目に見えないウイルスに翻弄されながら、下を向かずに前に進もうとする作品が選ばれている。
青森県では地元の建設会社などによる川柳コンテストが行われた。ここでも、新型コロナをテーマにした作品が入賞した。中学生の部の最優秀賞は「スポーツで コロナウイルス 吹き飛ばす」。一般の部の優秀賞には「復興も 五輪の夢も まだ続く」が選ばれた。
サラリーマン川柳は発表された入賞作100句の中から、インターネット投票などでベスト10が決まる。発表は5月下旬。その頃には、流行や世相を表現した作品が「過去の出来事」、「時代遅れ」と思えるよう、新型コロナウイルスの感染が収束していると願いたい。
スポーツメディア「New Road」編集部
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