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◆同じ曲2回採用されたことも

3月19日に開幕する第93回センバツ高校野球は、出場校32校が決定した。大会の入場行進曲は、米津玄師氏が作詞作曲し、自身がプロデュースした男女5人組ユニット「Foorin」が歌う「パプリカ」に決まった。昨年の大会で使用される予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大により中止に。同じ曲を使うことには、「復活」のメッセージが込められているという。

 

同じ曲が2年連続で採用されるのは、戦前の「大会歌」を除けば初めてとなる。ただ、過去には同じ曲が2回使われたことはある。おととしの第91回大会の入場行進曲は、槇原敬之氏が作詞作曲した「世界に1つだけの花」に「どんなときも。」のメロディーを組み入れて編曲された。SMAPも歌う「世界に1つだけの花」は2004年に、「どんなときも。」はシングル発売翌年の1992年にも採用されている。

 

他にも、1970年に開催された大阪万博のテーマ曲「世界の国からこんにちは」が入場曲に2回なっている。三波春夫氏、坂本九氏、吉永小百合氏、山本リンダ氏ら、異なるレコードに所属する歌手が歌う競作で発売。1967年と70年に使用されている。新しい大会歌で、谷村新司氏が作曲し阿久悠氏が作詞した「今ありて」は2018年に、1993年以来、25年ぶりに選出された。

 

◆歌手別では坂本九の6回が最多

歌手別に見ると、大会歌を除けば坂本九氏の歌う曲が最多の6回。「世界の国からこんにちは」の2回にほかに、「上を向いて歩こう(1962年)」、「幸せなら手をたたこう(1965年)」、「ともだち(1966年)」、「明日があるさ(2002年)」となっている。

 

◆3回は吉永小百合とSMAP

次いで、吉永小百合氏とSMAPが3回。吉永氏は「世界の国からこんにちは」の2回に加えて、橋幸夫氏とのデュエット「いつでも夢を」が1963年の入場曲に選ばれた。SMAPの曲は2回選出された「世界に1つだけの花」の前に、1995年に「がんばりましょう」が採用された。

 

◆サザンやAKB48は2回

サザンオールスターズやAKB48も、複数の曲が使われている。サザンオールスターズは「TSUNAMI(2001年)」と「君こそスターだ(2005年)」。AKB48は「Everyday.カチューシャ(2012年)」と「恋するフォーチュンクッキー(2014年)」の2曲。岩崎宏美氏も「センチメンタル(1976年)」と「聖母たちのララバイ(1983年)」の2曲が選ばれている。

 

大会を盛り上げ、選手の気持ちを高める入場行進曲。昨年は新型コロナの影響で聖地に響き渡ることのなかった1曲に、今年こその願いが込められている。

By New Road 編集部

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