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◆新型コロナの影響で「フリー抽選」

3月19日に甲子園球場で開幕するセンバツ高校野球の組み合わせが決まった。今年は新型コロナウイルス対策で、抽選はオンラインで実施。これに伴い、1997年から同じ地区の出場校が準々決勝まで対戦しないようにしてきた組み合わせが、夏の甲子園と同じようにフリー抽選となった。

 

◆1回戦16試合中3試合「同一地区」

1回戦16試合のうち、3試合が昨秋の地区大会で戦った出場校同士の対戦となった。センバツは「地区対抗」を色濃くしてきただけに、インターネット上では違和感や反対の声が上がる一方、新鮮味を感じているコメントもあった。

 

◎東海大相模(神奈川)―東海大甲府(山梨) 大会2日目 第3試合

ともに甲子園常連で、プロ野球選手も輩出している系列校同士の一戦。昨秋の関東大会では準々決勝で対戦し、東海大甲府が2-1で勝利した。東海大甲府は1点を追う9回1アウト一、二塁から、久井竣也がライトへ三塁打。あと2アウトで敗戦と追い込まれながら、逆転サヨナラ勝利を飾った。

 

◎福岡大大濠(福岡)―大崎(長崎) 大会3日目 第3試合

春夏合わせて8回目の甲子園となる福岡大大濠と、春夏通じて初の聖地となる大崎は、昨秋の九州大会決勝で対戦した。大崎は同点の4回2アウトから、山口剛大のタイムリーで勝ち越し。5回以降も、スクイズなどで追加点を奪って、5-1で初優勝した。ただ、この試合では両校のエースが先発せず、センバツではエース対決が実現するか注目となる。

 

◎智弁学園(奈良)―大阪桐蔭(大阪) 大会4日目 第2試合

ともにセンバツで優勝経験がある1回戦屈指の好カードとなった。昨秋の近畿大会では決勝で対戦し、智弁学園が7-3で勝利した。智弁学園は2点リードの3回に主将の山下陽輔の本塁打で1点を追加。7回には前川右京が右翼場外に運ぶソロで突き放して頂点に立った。

 

前川はセンバツ初戦が大阪桐蔭に決まり「昨年の秋に勝ったのはまぐれだと言われている。もう1回、甲子園で勝って智弁学園が強いことを示したい」と意気込んだ。一方の大阪桐蔭も大阪大会のリベンジを誓い、ともに熱望した再戦が実現することになった。

 

◆近畿大会決勝の再現に歓迎の声

約5試合に1試合が、昨秋の地区大会で対戦した高校によるカードとなった。ネット上では「智弁学園と大阪桐蔭の試合をもう1度見たかったから、初戦で見られるのはワクワクする」、「東海大相模と東海大甲府は校名もユニフォームも似ているから、アナウンサー泣かせの試合。関東大会は劇的な一戦だったから、甲子園でも見られるのは楽しみ」といった歓迎する声があった。

 

◆1回戦だけでも別の地区望む意見も

一方、「近畿からは7校出場しているから、初戦から同じ地区の対戦になるのはおかしくないが、秋の地区大会と同じカードが初戦から3試合もあるのは何とも」、「出場校を東日本と西日本に分けて、せめて1回戦だけでも同じ地区の対戦を避ける工夫をしてほしかった」、「近い都道府県の対戦は全国大会という感じがしないし、練習試合もやっているはずなので選手も複雑な気持ちなのではないか」などの意見もあった。

 

◆「21世紀枠」同士の対戦

また、大会3日目の第1試合は、ともに「21世紀枠」で出場する具志川商業(沖縄)と八戸西(青森)の対戦となった。センバツ高校野球は3月19日、神戸国際大付属(兵庫)と北海(北海道)の一戦で幕開けし、3月31日に決勝戦が予定されている。

 

By New Road 編集部

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