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◆年会費180万円 14分で完売
楽天・田中将大投手専用のファンクラブで、限定10人、年会費180万円のコースがわずか14分で完売した。1000人限定の年会費1万8000円のコースも完売。選手の後援会は珍しくないが、個人のファンクラブはプロスポーツ選手では異例だ。
楽天では2011~14年まで星野仙一監督のファンクラブがあり、田中は選手で球団初となる。星野監督のファンクラブ「1001クラブ」の年会費は、名前とかけて1万1001円(1万仙一円)だった。入会の特典には特製ユニフォームや、監督デーの招待券、監督のフィギュアなどが付いていた。
プロ野球の球団にはそれぞれファンクラブがある。中でも高額なのはオリックス。過去には年会費18万円で話題となったが、今シーズンは15万円の「エクストラプレミアムメンバー」がある。500人限定で、すでに入会の受付は終了している。入会記念には、デサントとコラボレーションしたバッグやTシャツ。飲食付きのバックネット裏特別指定席の引換券や、指定席が当時価格の半額なる特典のほか、好きな選手や新入団選手の直筆サイン色紙を手にすることもできる。
◆J2には過去に年会費100万円
Jリーグでは、J2モンテディオ山形が2019年に年会費100万円の「プラチナ」会員を販売した。入会すると、空いている背番号を選んでオリジナルのユニフォームを作る権利や、クラブの公式サイトに自分のプロフィールを掲載する権利を手にすることができた。他にも、ロイヤルボックス年間ペアチケット21試合分や、キックインセレモニーへの参加券、選手のサイン入り公式球など、多くの特典が付いていた。
◆“スイーツ王子”も100万円
2015年に“世界一高額なファンクラブ”として話題となったのは、“アート界のスイーツ王子”と呼ばれる現代美術作家・渡辺おさむだった。年会費は100万円。オーダーメイドの作品を受け取れるのが最大の売りで、ほかにも4~5人の少人数制ワークショップへの参加や、個展・展示会で渡辺本人が会場を案内して作品を解説する特典がある。
渡辺の母は製菓学校の講師だった。子どものころ、母の手作りお菓子が幸せの象徴として記憶に残っていることから、スイーツを作品にするようになったという。本物そっくりのカラフルなキャンディなどは国内外で注目され、中国やイタリア、アメリカなどでも個展を開催している。楽天・田中に80万円更新されて“世界一高額”からは陥落したが、年間100万円のファンクラブは十分にインパクトがある。
スポーツメディア「New Road」編集部
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