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◆元日本代表・岩清水「我が子と入場」
サッカー元日本代表のDF岩清水梓(34)は今シーズン、日テレベレーザで母親となって初めてのシーズンを迎える。岩清水は昨年3月、第1子となる長男を出産。昨シーズンはプレーしていなかった。クラブを通じ「母親になってもどん欲に勝利への執着心を持って戦います。個人的な夢である『我が子との選手入場』をかなえるためにも、若い子にスタメン争いを挑んでいきたいと思います」とコメントしている。
◆柔道のレジェンドは母親でもメダル
女性アスリートの多くは妊娠、出産を機に現役を引退する。しかし、ママでも活躍した選手もいる。「田村でも金、谷でも金、ママでも金」と繰り返し口にしたのは柔道の谷亮子。結婚前の旧姓・田村だった2000年のシドニーオリンピックで金メダルを獲得。結婚した翌年2004年のアテネ大会でも、金メダリストに輝いた。2005年に第1子の長男を出産。2007年の世界選手権で優勝した。そして、2008年の北京オリンピックに出場。準決勝で敗れて「ママでも金」の目標には届かなかったが、3位決定戦に勝利して5大会連続でメダルを獲得した。
◆バレー・陸上にもトップ選手
2012年のロンドンオリンピックでキャプテンとして、女子バレーボール28年ぶりとなる銅メダル獲得に貢献した荒木絵里香は、母親として4度目のオリンピック出場を目指している。2013年にプレミアリーグの東レ・アローズを退社し、2014年1月に第1子の女の子を出産。その半年後、上尾メディックスで現役復帰した。2015年には4年ぶりに日本代表に選ばれた。2016年にトヨタ車体クインシーズに移籍し、リオオリンピックにも出場。36歳となった今も、日本のトップを走っている。
陸上界では、千葉麻美が出産後に復帰している。女子400メートルの日本記録保持者で、2008年の北京オリンピックに4×400メートルリレーで出場した。2011年に出産し、4カ月後にトレーニングを再開した。目標に掲げた2012年のロンドンオリンピック出場はかなわなかったが、2014年アジア大会の4×400メートルリレーで銀メダルを獲得。2016年に31歳で引退するまで、日本の女子短距離界をけん引した。
◆世界には驚愕のママ選手が
世界にも驚くべきママアスリートがいる。ロシアのスベトラーナ・ズロワは出産から2年後の2012年、トリノオリンピックのスピードスケート500メートルで金メダルを手にした。このとき、34歳だった。
ドイツの体操選手、オクサナ・チュソビチナは22歳だった1999年に長男を出産した。2003年の世界選手権で優勝。2008年の北京オリンピックでは跳馬で銀メダルを獲得した。2016年のリオオリンピックには41歳で、7大会連続出場を果たしている。
テニスの元世界ランク1位のセリーナ・ウィリアムズは2018年に、4大大会の1つウィンブルドンで準優勝した。当時36歳。10カ月前に女の子を出産したばかりの体で、決勝まで7試合を戦い抜いた。全米オープンでも決勝に進み、491位まで落とした世界ランクを2019年には10位まで戻した。
スポーツメディア「New Road」編集部
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